マレーシア備忘録❼ イポーIpoh
マラッカからまた北へずいぶんと来た
これから行くイポーはクアラルンプールと最終目的地のペナン島の中間にあって近いように思うけど一度マラッカに南下したのと道中の渋滞もあって7時間を超えるバス移動
長い長い初めてこんなに長い
斜め前のパキスタン人と見られる乗客が永遠に電話してて眠れなかった、、笑
道中は州を跨いで移動したから州旗を探して覚えて遊んだから夜中の到着時にはなかなか覚えれてた
ここはペラ州の州都イポーIpoh
イポーという可愛らしい響きの名前は先住民が狩猟の際に吹き矢の毒として使用していた液が採れる木の名前から来てるらしい
イポーはキンタ渓谷で錫が生産されるようになってから人口がどっと流入
中国系の億万長者たちが誕生した都市
リッチーチャイニーズタウン
街を歩くとあるエリアには立派な白い住宅街が並ぶ
そういう大きな家には大体、真っ赤な孔明灯(チャイニーズランタン)がぶら下がっている
ほらあれって現地の友達が指さして教えてくれる
イポーは錫の産地だったことから開発が進んで、19世紀には多くの英国企業が進出
夜友人の妹がドライブで見せてまわってくれた街に現存するコロニアル調の建築物はその頃の名残りだって教えてくれた
錫産業の衰退とともに町の活気も失われたけどそれでもマレーシアで3番目に大きい都市
イポーは2010年に日本、NHKで「セカンドバージン」というドロドロドラマのロケ地でもある
次の日彼らが、呪文みたいな寺院に連れていってくれた
中国系の人が宿仰する洞窟寺院、極楽洞 ペラ・トン サン・ポ・トン ケ・ロッ・ト(Perak Tong San Poh Tong Kek Look Tong)
え?って聞き返したくなる長さ笑
私はケ・ロッ・トの方(写真)にしかいけなかった
イポー最古の洞窟寺院のサン・ポ・トン、ここも行きたかった
イポーはその地形の特性から石灰岩で造られた洞窟が多くある
その自然な造形美をそのまま使って建てられた中国寺院(洞窟寺院)
極楽洞には仏教徒の信仰の場所として人々が集まってきて1960年代に寺院が建立
周りは鉄鉱の産地として、多くの労働者が集まり栄えていたらしい、面影は私はあまりわからなかった
中は気持ち、ひんやりしていた
この天井やこの鋭利な壁穴も鍾乳洞のトンネルも全部自然のもの、、鋭い鍾乳石すごくいい
至る所に金色の仏像がいた
印象的だったのは象にのった像がいたこと、ヒンドゥー教はそんなイメージあるけど
参拝客は主に中華系の人、あとは観光客だった
鍾乳洞を抜けると初めて見た中国式庭園と沢山の像
神様が説明と共に祀られていた
中には孔子も
一つ一つ中々にユニークで面白かった
公園には綺麗な池と緑
暑いことは暑いけどしばらく癒された
浄土教?全くこっちの方は疎いから少しでも勉強してからきたらもっと面白かっただろうなとちょっとだけ反省
その後はミラーレイク(Tasik Cermin) に行った
池ももちろん綺麗だったんだけどまず入る前に感動したことがあって
今回の旅で初めてマレーシアで初めてのSDGsのパネル!!あとゴミの分別も!笑
久しぶりのカラフルなSDGsパネル、さすがマレーシアで3番目に大きい都市イポー
池に行くまではトンネルを通った
説明書きを読むと鉱山労働者のトンネル、「鉱山労働者のトンネル」らしい
トンネルは 1 世紀以上にわたり作られたらしい
1970 年代に客家の中国人が掘った長さ 1 メートルのトンネルには、機械や武器の製造に使用される重要な鉄と鋼片が 7 つ含まれていて
このトンネルでは発破孔を利用して岩石を軽くして鉄鉱石を取り除き、パイプと台車の利用を容易にする輸送システムを使用して建設され他とかなんとか、、パネルの英語難しくてあんまり理解できなかったけど写真から見ても中華系の人たちが掘ったことはすぐわかった
お昼は中華バイキング?何かちまきやらを盛り合わせて食べた
食後、屋台で食べたトーファー 豆花 も完璧だった
ここだけの話台湾の本場の豆花より美味しかった
中華の話から少しイポーの民族構成についての話を書いておく
2004年のイポーの国勢調査で見たら
中華系約70%
マレー系約17%
インド系12.5%
見てわかる通り中華がほとんど、丁度クアラルンプールのマレー人と逆くらい?
これが豆花が絶品だった理由の一つなんだと思う
現地の子が話をしてくれた
この土地に中華系が多いのは中国の華南地方から沢山の中国人労働者が出稼ぎにやって来たから
英国植民地下では彼らは山に隠れていて
後に出てきて中華社会を作り上げたらしい
街にはリトルインディアもあった
本当に小さかったからリトルリトルインディアって感じだった笑
でもちゃんとピンディのシール(あのおでこの丸)とか、シンドール(既婚女性が髪の分け目を赤くするための粉)とかマレーシアにこれあるのか!ってものがある
マレーシアは州によって民族構成が本当にまるきり違う
その背景もストーリーも残ったり混ざった文化が醸し出す街の独特な匂いも新鮮で歩くのが楽しい