娘がうつ病になって3年が経つ
2020年9月、当時高校生だった娘がうつ病になりました。
17歳の誕生日を迎えてすぐのことでした。
最初の診断は起立性調節障害でしたが、
対処療法として出された薬では一向によくなりませんでした。
そして1ヶ月後に心療内科を受診すると、うつ病と診断されました。
もしかしたら最初からうつ病だったのかもしれません。
2回目は2021年、9月末。
3回目は2022年、9月末。
秋から冬にかけてうつ病になることから
心療内科では、季節性のうつかもしれないと言われました。
振り返ると、2回目のうつが一番大変な時期でした。
そこには元気な時には見たことのない娘の姿がありました。
もともと大人しい性格でしたが、うつ病になると
部屋で暴れたり、ベランダに立てこもったこともありました。
我が家はマンションの12階です。
買い物から帰宅して、ベランダの窓が開いているのを見たとき
心がザワザワした感覚は今でも忘れられません。
やっとうつ病から回復したと思ったのに
またうつ病になったら誰だって心が折れます。
娘はうつ病になると、
「これから生きていける気がしない・・・」
と言います。
うつ病を繰り返すことで一番恐れているのは、
未来への希望を失うこと。
うつの症状が酷いときは、
周りの言葉は全く届きません。
体調が悪い娘を見ているうちに
私自身も引きづられそうになることも。
気がつくと食欲がなくなり、やつれていく。
そんななか、気持ちが吹っ切れた瞬間がありました。
「娘には娘の人生があって、私には私の人生がある」
そう思えたとき、
自分の中で何かが変わりました。
家族としてできることは
支えていく、それだけ。
怪我をしたら休むように、心が疲れたら休むしかない。
替わってあげることはできないけれど
寄り添うことはできる。
最初のうつ病から3年が経ち、
娘は20歳の誕生日を迎えることができました。
私がWebライターに興味をもったきっかけは、
娘がうつ病になったことでした。
家族の体調が悪いときは家にいてあげたい、
Webライターなら在宅でできます。
私なりにできることをやっていこうと思いました。
まだまだライティングの仕事は始めたばかりですが、
できないことができるようになるのって
いくつになっても楽しいものです。
4歳の長男を見ていると
「いつから私たち大人は好奇心が薄れていったのだろう?!」
と感じます。
それが大人になるってことなのかもしれない。
でも子どもたちの成長を見ていると
自分自身もまだ成長したいと思う。
人生の折り返し地点だけど
まだ遅くない。
5年後の自分を楽しみに。
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