芸術という現実逃避
知り合いに「映画が好きな人は現実に満足してない人なんだよ」と言われた。映画が大好きな私としてはちょっと受け入れられなかった。何だか自分がいつも現実逃避ばかりしているみたいな気持ちになったからだ。Twitterにも同じような事を呟く人がいてかなりいいねを押されていた。
まぁ、確かに映画は現実逃避な面はある。2時間近くの時間、現実とは違うファンタジーやラブロマンス、冒険の世界に入るんだし、しょっちゅう映画を観る人は確かに現実逃避したいと言われてもなんとなく納得できる。
現実逃避、なんとマイナスな表現なのだろうか。現実逃避。何だか脱北者と行くか敗者というか、負け犬というか、悲しい表現である。
しかし、現実ばかり見ていたらみんな精神病になるはずだ。
モテない男が現実ばかり見ていたら死んでしまう。だから彼らは(僕もだけど)二次元に救いを求める。オタクをキモいという人は多いが彼らは現実という荒波に竹槍でしか挑むことの出来なかった哀れな戦士なのだ!
イケメン、コミュ力、おしゃれさ、生まれ持った才能、数々の装備を当たり前のように振りかざすクソ男たちとは違うのだ。むしろやさしい眼差しで、「がんばったね」と言ってあげるべき人種がオタクだ。
話がずれましたけど、とにかく芸術と言われるものは全て現実とは違くう世界を見るためにある。
昔も今も嫌なことや辛いことはある。その度に物語の世界に入ったり、音楽に没頭したり、芝居を見て主人公になりきる。
今いる場所からの避難所が芸術だ。現実逃避ではない!避難所なのだ!
そんな避難所がたくさんある人は幸福だと思う。
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