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いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第17話 幼馴染に絶交される
「ねぇ、もう私に関わらないで」 屋上。誰にも人は身を置かない。 今水の幼馴染、服部和葉が絶交宣言する。 「な、なんだよ。どうして絶交するんだよ。俺達幼馴染だよな? 」 「幼馴染? それは前までね。もう私とあなたは幼馴染じゃない。一生関わらないで欲しい! 」 「どうして! 納得できない! 考え直してくれよ!! 」 必死に今水は食い下がる。 「ごめん。もう話しかけないで! いじめをする人間に声を掛けて欲しくないから! 」 踵を返し、和葉はその場を立ち去る。
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第16話 彼女にフラれる
「どうしたの? 急に大事な話があるって」 帰りのホームルーム終了後。岸本は人気のない場所で彼女の山本玲香と合流する。 午前中に玲香からレインを介してメッセージがあった。 岸本はレインのメッセージを読んで、この場に足を運んだ形だ。 「うん。非常に大事なことを伝えるために、わざわざ放課後に対面で会ったの」 彼女にも関わらず、玲香はどこか他所他所しい。 「お、おう。話は聞くぞ」 玲香の真剣な表情に呼応して、岸本に緊張が走る。ぴんっと背筋も伸びる。 「いきな
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第15話 生徒会書記
「やぁ! 君が例のいじめを受けて勇気を振り絞って警察を呼んだ白中晴斗君かな? 」 図書室に到着し、ライトノベルの試し読みを試みた晴斗に1人の女子生徒が接触する。 「あなたは…確か生徒会書記の」 晴斗にはこの女子生徒に目覚えがある。 晴斗の同級生ながら、華の生徒会に所属する橘千里だ。 ピンクのポニーテイルに水色の瞳。女子の中でも小柄な体型だが、程よい形をした胸は象徴的だ。 「うちの名前をご存知とは。まぁ生徒会だから当然かもしれないけど」 コホンッと、わ
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第14話 避けられるいじめ協力者
「な、なぁ!」 流石にクラスメイトからの疎外感に耐えられなくなった岸本は雑談する複数の生徒に声を掛ける。 「悪いけど話に割り込んで来ないでくれるかな」 1人の男子生徒はきつい言葉浴びせる。 「本当に」 「同感! 」 残りの男子2人も遠慮なしにきつい言葉をぶつける。 本当に素晴らしい拒否反応だ。 「わ、悪かった。ごめん」 しゅんっと気分が落ちた顔で岸本は謝る。そのまま、避難するように自席へ帰還する。 「どうだった? 俺は…今回もダメだった」 岸
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第13話 手作りお弁当
「ねぇねぇ。屋上で一緒にご飯食べない?」 次の日の昼休み。突入直後。 食堂に足を運ぼうと席を立ち上がった晴斗は、祐希から誘いを受ける。 同じクラスな点では祐希は架純よりもアドバンテージを持つ。架純は他のクラスなためだ。 祐希の手は2つの弁当袋を握る。 「それは構わないけど。俺、今日は昼食がないから購買で買ってきていい? 」 ゴソゴソ。 学生カバンから晴斗は財布を取り出す。 「大丈夫! 白中君は購買でご飯を買う必要はないから」 にこっと微笑み、
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第12話 言い争いは続く
「そろそろ白中から離れたらどうだ?」 「それはこっちのセリフだよ」 架純と祐希は未だに言い争う。 流石に教室の中ではない。 しかし、両者ともに晴斗の左右の腕へ抱きつきながら言い争いを行う。 つまり、3人横に並んだ状態で言い争い中だ。 3人は時間を掛けて昇降口で肩に履き替え、ようやく校門に差し掛かったばかりだ。 「このままでは拉致が明かないな。それなら白中に聞くのはどうだ? 」 「雫さんにしては妙案だね。賛成」 2人の意見が一致した。 「「それ
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第11話 正反対
「ねぇねぇ。今日一緒に帰らない? 」 帰りのホームルーム終了後、笑顔で祐希が晴斗の席に駆け寄る。 風紀委員の週報効果もあり、以前よりクラスはざわつかない。何人かの生徒は友人との雑談や帰りの支度に集中する。 一方、相変わらず何人かの生徒は驚き、動揺を隠せない。敏感な反応を示す。 「そ、それは構わないけど」 突然声を掛けられキョどる。未だに祐希との会話も慣れない。もちろん架純に対しても同様だ。 「やった! じゃあすぐに帰りの支度を済ませてくるね」 ご機嫌な
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第10話 教室にも逃げる場所はない
「ねぇねぇ風紀委員の週報見た?」 「うん見た。やばいよね」 ホームルーム開始5分前。大部分の生徒が登校を完了する。ほとんどの席は生徒達によって埋まる。 男女共に話題は風紀委員の週報に記載された岸本と今水に関するものだ。 どうやら晴斗のクラスメイト達も週報に目を通したらしい。 「今、思ったけど警察を呼んだ白中君もやばいけど、いじめの加害者の今泉君、岸本君、今水君もやばくない?」 「確かに。いじめなんて論外だよね」 「俺達はいじめの傍観者だったけど。やってた本
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第9話 風紀委員の攻撃
ざわざわ。 早朝。多くの生徒が昇降口に接する廊下に密集する。男女関係なく生徒達は1枚の週報に釘付けだ。 「おいおい。これってやばくないか」 「最低だな!」 「いじめの協力者が平然と学校生活をエンジョイしてるなんて怖いね」 「私達も気をつけないと」 『警察に連行されたいじめ首謀者の今泉には協力者が2人いた!?』 風紀委員が昇降口近くの廊下辺りに提示する週報のタイトルだ。 タイトル以外にも内容の説明などが活字で記される。おそらくパソコンで作成された週報だろ
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第8話 風紀委員会での発表
「つい近日にある生徒が警察に電話し、いじめの首謀者である今泉俊哉が連行されました。しかし、被害者から話を聞いた結果、他にも協力者がいたそうです」 ザワザワと教室が騒がしくなる。現在、この教室では風紀委員の集まりが実施される。席には風紀委員会に所属する生徒達と担当教員が腰を下ろす。 1つ大事な報告があると、教壇に進んで架純は立っていた。 「その人物の名前は?」 風紀委員長の橋下が疑問を投げ掛ける。 他方の風紀委員も同じ疑問を抱いたのか。橋下の声を認識した後、架
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第7話 レインでの電話
テテテテテン。テテテテテン。 晴斗のスマートフォンが室内で鳴り響く。場所は晴斗の部屋だ。 画面には、雫架純と名前が表示される。レインを媒介しての電話だ。 「…まじ…」 晴斗の顔が点になる。信じらない現実に直面する。 「まさか、あの雫さんから電話? これは現実だよな」 目の前の出来事を疑い始める。その間にもスマートフォンは電子音を吐き出す。 「とにかく出ないと」 急いで晴斗は画面に記される応答のボタンをタップする。電話開始のタイマーもほぼ同時に表れる
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第6話 岸本の接触
「ねぇ! どういうつもり!」 放課後。教室に1人残って学級委員の仕事をする祐希に岸本が声を掛ける。 顔には焦りが見える。 「どういうつもりってどういうこと?」 晴斗の時と態度は大きく異なり、平坦で抑揚のない冷たい態度を祐希は取る。嫌悪感も露わにする。 「なぜ白中に話し掛けたんだよ。みんながあいつにびびっているのは知ってるだろ。それにいじめられっ子と会話してもメリットねぇよ」 現在、教室には祐希と岸本しか存在しない。だから、岸本の愚かな言葉も祐希にしか届かな
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第5話
「ねぇねぇ。白中君」 本日、初めてクラスメイトが晴斗へ声を掛ける。その人物は野末祐希《のずえゆうき》。晴斗のクラスの学級委員。 「う、うん。どうしたの?」 今後、クラスメイトが話し掛けて来ること皆無だと想定していた。クラスメイト達が晴斗に怖気づいているためだ。そのため想定外の事態に対して多少なりとも、晴斗は内心で戸惑う。 その証拠に返答の歯切れは悪く、ぎこちない。舌が上手く回らなかった。 「ちょっと伝えたいことがあるけどいいかな?」 緊張した面持ちで、祐希
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第4話 共通の趣味
「おっ! 白中、奇遇だな」 偶然にも図書館に足を運ぶと、晴斗は架純に出会う。 「本当に偶然だな」 まだ架純とは話し慣れていないため、しっかり目を見て話が叶わない。口調も普段とは打って変わり、スムーズではない。 「何用で図書室に足を運んだんだい?」 意味深な笑顔を作り、架純は尋ねる。非常に興味津々な様子だ。 「うん。ちょっとね。ライトノベルを見に来たんだよ」 嘘を付いてもしょうがないので、晴斗は正直に答える。 「本当か!? もしかして君もライトノベルが好
いじめを受けて限界に達し、警察を呼んだ。いじめの中心人物は学校から消え、クラスメイトから恐れられるようになった。しかし、風紀委員や学級委員、生徒会などの美少女から好まれ、興味を持たれた第3話 風紀委員
「お、おい。白中が立ち上がったぞ」 「う、うん。何するつもりなんだろう?」 お手洗いを済ませるために、自席を晴斗が立っただけで、周囲は騒がしくなる。 皆が怯えるように、晴斗の一挙手一投足に目を向ける。今泉と同じようになるのを避けるために。 (なるほど。みんな俺に恐怖を抱いてるんだな) クラスメイトの反応に登校時は怪訝を抱いた。先日までいじめを受けていた人物に大半のクラスメイトがビクビクするのは不自然だ。 だが、時折聞こえるひそひそ話や頭を稼働させることで