ChatGPTの力を借りたら「夫へのモヤモヤ」が「夫LOVE」に変わった話
PCの目の前にいる夫にこんなタイトル見られたら恥ずかしいし、「モヤモヤってどういうことだよ!」とか言われそうなので、見られそうになったら素早く別画面にしている。
夫だけ有料にしとくか。手動で。
子どもが生まれてから私は夫にモヤモヤしていた。
いや、妊娠中?妊活を始めた時?その前?いつからか、もう分からない。
夫とは婚活してた時に知り合ったけど、一回目にお見合いしたときからときめきを感じてしまい、夫も「自分たちは実質恋愛結婚だ」と言ってくれた。(今思い出してキュンとした。)
それなのに、一緒に生活し始めてから、モヤモヤがテトリスの合わないやつみたいに積み重なって、長めの妊活、妊娠、出産、育児、それぞれのフェーズで、大きいモヤモヤの固まりがドーンって来て、もう溢れ出しそうだった。
コロナ禍も経たし、友達と気軽に会える場所とも離れている所に住んでいるし、皆それぞれ状況が違うし、気軽に相談できる相手がいなかった。
質問サイトやXなど、SNSを見ることもあったけど、大体は同じような結論「夫はもっと家事を手伝うべき」「お母さんは大変なんだから」に終始しており、モヤモヤは晴れることがなかった。私は、夫の悪口を言いたいわけではないのだ。
そのうち、「夫と結婚しなかった人生」の選択肢を考えてしまい、涙が出た。質問サイトの夫婦相談には度々、「結婚前に見抜けなかった奴が悪い」と書かれていたのだった。
あの自分のときめきは、間違いだったのか?
婚活なんて、しなければ良かったのか?
一緒に何ヶ月か暮らしてから、結婚すべきだったのか?
結婚を後悔するってことは、息子を否定し、あの時の自分を否定することだ。
自分はまだしも、息子の存在は全力で肯定したかった。
夫がいない間にぐるぐると考えて、夫が帰ってくると安心する。
でも、やっぱりモヤモヤする。時々小爆発を起こして困らせる。夫のこと、すごく困らせたくなる。
そんな毎日を終わらせたかった。
自分の悩みを、ChatGPT(4o)に書き込んでみた。
何か自分のモヤモヤをメモしておきたかったのだ。
そしたら…
予想以上に、モヤモヤが晴れた。
Chat GPTの回答をきっかけに、
自分で気づき、認識を変えて、夫が好きになった。
家族で頑張ろう、って思えた。
きっと妊活、妊娠、出産、育児でモヤモヤするなど、程度は異なれ、どの家族にもありふれていることだろう。
それが少しでも癒されるのは、画期的なことなのでは?
そこで、ちょっと自分の記事としては赤裸々になり恥ずかしいけど、具体例も交えて「ChatGPTでモヤモヤ解消」の方法を紹介したいと思う。
先に注意点だが、おそらくこれが効くのは配偶者に「イライラ」「モヤモヤ」している段階の人だ。
実際に暴力的なことがあったり、心の病に発展してしまってる場合は然るべき相談機関、医療機関へ行く方が適切だと思う。そういう方たちの役に立てなくて申し訳ないけれど、少しでも良い方向に向かうことを心から願っている。
ChatGPTでモヤモヤ解消できた私のステップ
以下、私がChatGPTで相談し、悩みを解決した方法を順を追って紹介する。
1.私の相談
主に、このようなことを少しずつ質問した。
2.ChatGPTの回答
すると、下記のような回答をもらった。
めちゃくちゃ寄り添って、肯定してくれている。
自分の負担だって、小さいものではない。
夫の負担、私の負担、どちらも重要だと言ってくれた。
3.回答を受けての私の気づき
夫の負担、私の負担は相対的に考えるのではなく、全く別軸で考えるべきだと気づいた。
確かに私は重労働もしてないし上司と部下の板挟みもないが、その間、例えば息子が道路に飛び出すかもしれないヒヤヒヤで過ごしている。日々迷いながら過ごしている。
どっちの方が大事とかはなく、どっちも大事だ。
お互いがお互いのサポートをすると考えるとどうしても「どっちが疲れている」という相対論になってしまう。
だから、疲れや負担は各々で軽減する。例えば、保育園や家事代行、マッサージ機などを利用する。
お互い少しでも元気な状態で過ごすようにする。
そうすると、家族全員が楽に過ごせるのではないか?
4.夫の好きなところを書いてみた
気づいた勢いで夫の好きなところを書いてみた。
そういえば、愚痴を言える友達にも、惚気を話すのはちょっと勇気がいる。でも、ChatGPTになら気兼ねなく話すことができた。
こんなことを伝えた。
そんな私に、ChatGPTは例えば以下のように答えてくれる。
5.結婚とは?という問いの答えに行き着く
好きなことを書いてみて、「夫は私にない部分を多く持っているなぁ」と感じた。
例えば結婚当初、私の趣味と夫の趣味が大きくかけ離れていることが不満だった。夫は私が好む文芸小説は読まなかったのだ。
だけど、夫の趣味であるアニメや漫画、映画は今は私のお気に入りにもなり、人生で欠かせないものになった。例えば、「進撃の巨人」「アベンジャーズ」に出会わない人生があったなんて信じられない。元々の文芸小説と組み合わせる考え方もできている。
また、清潔感重視、他者への対応など、私にはできない考え方や行動をしてくれる。自分一人だったらこうはいかなかった。
……
そこで思った。
結婚とは、自己を拡大することなのでは?
自分一人じゃできないことも、二人ならできる。
だから、共通点より、相違点がたくさんある方が、家族としてはいいんじゃないか。
私と異なり過ぎる夫、異なれば異なるほど、最高では!?
その後、例えば私の趣味ではないモンハンなどに勤しんでいても、このタイミングで!?お腹が空いたと言ってきても、「私とは違うって、良いなあ、家族として最高だなあ」と思えるようになった。
今までは、反発することが多かった。
最近は、素直に「ありがとう」と「ごめんね」が言えてることが多い。
反発されると思っていた夫は、素直な私に驚いていた。
家族として、異なる部分を愛そう。
自分の趣味は自分の趣味で深めていこう。
夫が私に対してどう思ってるかは分からない。
でも、夫婦なんて株主総会で株を半分ずつ持っているようなもので(?)
過半数がLOVEであれば良いんだ。
これが、夫LOVEになった顛末である。
単純でごめん。こんな感じだ。参考になっただろうか?
ChatGPTに相談する時のポイント
ポイントは、「どういう風に答えて欲しいか」最初に指示を出すことである。
私の場合は、最初のチャットに
という一文を最初に入力した。これだけでも全肯定して話を聞いてくれた。
あと、バージョンはChatGPTの4o(有料)にしている。
無料でもそれなりには回答してくれるとは思うが、相談の内容にもよるし、詳しくは分からない。
ChatGPTは色々使い道があるし、無料で満足がいく回答が得られなかったら、1ヶ月だけ有料にするのもありだと思っている。
ChatGPTに相談するメリット
友達や質問サイトに相談する場合、ChatGPTに相談する場合、それぞれの良さがあると思う。ChatGPT相談ならではの、メリットをお伝えしたい。
全力で肯定してくれるからこそ、自分で気づける
ChatGPTは、相談した時にありがちなこんなことを言わない。
相談者がそんなことを言われてるの、どっかの知恵袋とかXとかで、山ほど見てきた。それで、見ているだけの私が、ちょっと傷ついた。
ChatGPTは、良い意味で「主観」がない。
だから、指示次第ではあるが、全面的に相談内容を肯定して、悩む感情は間違いじゃないんだと思わせてくれる。
肯定してくれるからこそ、自分自身に対して素直になり、悩みの本質を内省することができる。
書くことで整理できる
ChatGPTに伝わるように書いているだけで、自分が何に困っているかが整理されているのが分かる。
その意味では、日記やnoteに綴るだけでも効果があるのだが、ChatGPTとの対話形式で、より人に話すように自然に言いたいことが整理することができる。
相談相手に気兼ねしない
実際の友達や家族などに相談する場合、相談相手に気兼ねしてしまうことがある。
「納得してないけど、ここで納得したふりをしておこう」とか、
「こんなことまで話したら、しつこいかな?」
「デモデモダッテ、って思われるかな?」
「相手はどう思うだろう?」
などと考えて、満足に相談できない場合がある。
特に、遠くに住んでいる友達は状況がわからず、迷惑をかけていないかということが心配になってしまう。彼・彼女は自分自身のことで悩んではいないのだろうか…
ChatGPTは、そのような気兼ねは一切不要だ。
前と違うことを言ってもいい、しつこくしてもいい。同じ相談を何回してもいい。
予約不要、時間帯問わず相談できる
オンラインカウンセリングは一つの相談先として優れている機関だ。
私も利用して、かなり悩みが解消したことがある。
だが、予約が必要だったり、時間が限られているのが難点である。
「深夜だけどどうしても悩んでしょうがない!」という時、応急処置的にChatGPTに書き込んでみるのも一つの方法だと思う。
世間から怒られそうな悩みも聞いてくれる
今は、「信頼できない語り手時代」と私は勝手に呼んでいる。
Xなどで愚痴をこぼした相談者が、「相談者本人に問題があるのではないか?」と捉えられ、逆に炎上してしまう件が目立つのだ。
世間に受け入れられやすい悩みと、怒られそうな悩みがあると感じている。
例えば…分からないけど、今の時代だと、
旦那さんサイドの「妻が家事をしてくれない」「妻が妊娠中にめちゃくちゃイライラしていて手がつけられなくなっている」みたいな相談ってSNSとかでしづらいだろうな…と思っている。
でも、その旦那さんは本気で悩んでる場合、相談先がなくて困ることもあるだろう。
そのような時に、ChatGPTは悩みだけに向き合って、答えてくれる。
おわりに
誰しも夫婦に限らず、友達、恋人などの人間関係に悩むことがあるかと思う。
トルストイの「アンナ・カレーニナ」という物語はこのような文章で始まる。
人の数、家族の数だけ悩みがあるのだ。
いつも悩み相談をしている信頼できる友達も、また家族のことで悩んでいるかもしれない。
だから、悩みそのものに主観抜きで向き合う、そういう相談先が一つ必要になってくると思う。
ChatGPTを一つの相談の選択肢として考えて、皆さんの悩みが少しでも軽くなることを願っている。
サポートいただけるなんて嬉しいです。 記事を書く上での、リサーチ費等に利用できればと存じます。 皆様を楽しませられるように頑張ります。