東洋医学の普及の妨げになったことと現在の鍼灸
皆さんはご存知でしょうか?
太平洋戦争終結後の1947年にGHQから鍼灸の禁止要望が出されたのです。
鍼灸界にとっては重大な事件となりました
戦争中にアメリカ兵士が日本で負傷した際に、鍼灸師たちが治療をしたことがあったと言われている。その際に、鍼治療を行った言われている。アメリカ人にとって鍼灸というものはその当時あまり知られていなかったのだろう。
アメリカ兵士たちがアメリカに帰った際に治療ではなく、拷問を受けたと証言をしたと言われている。
そういった経緯から鍼灸は危険なものであるとされ、禁止に至ったと言われている。
西洋医学がベースのアメリカにとって東洋医学は受け入れられるはずがない。
考え方も全然違うし、外部から刺激を与えて身体の治癒能力を高めるなどという考え方はその当時はなかったのだろう
当時の京都大学の教授や鍼灸関係者からの強い反発によってなんとか撤回されたのである。
この時に反発がなければ、日本の鍼灸は無くなっていたかもしれない
その方達に感謝しなければならない
1972年以降、世界的に鍼灸の注目が集まるようになった。
当時のアメリカ大統領であるニクソン大統領が中国に訪問した際に、鍼灸について報道がされたからである
2006年にWHO(世界保健機関)主導により、中国、韓国、日本の3国を中心となり
経穴(ツボ)が361穴と決められた
このことを知らない人も多くいることでしょう
世界的に鍼灸について認められてきてはいるものの、西洋医学と違いエビデンスが不足していることもあり、医者等からは信用されないものとなってしまっている
東洋医学はまだまだわからないことが多いと感じる
西洋医学の医者は素晴らしい。これは間違いない事実である
6年間の学習を行い、その後臨床経験を経て現場でご活躍されているのだから
しかしもう少し医者と鍼灸が歩み寄り、患者さんのために治療ができる環境づくりがなされることを期待している
実は大学病院で鍼灸を受けることができるんです。
現在鍼灸治療を行なっている大学病院の一覧
東京大学附属病院 リハビリテーション部物理療法
慶應大学医学部 漢方医学センター
千葉大学医学部附属病院 鍼灸外来
北里大学 漢方鍼灸治療センター
東京慈恵会医科大学附属 ペインクリニック
東北大学病院 漢方内科
大阪大学生体機能補完医学講座 補完医療外来
筑波技術大学 東西医学統合医療センター
三重大学医学部附属病院 麻酔科(統合医療・鍼灸外来)
岐阜大学医学部附属病院 腎臓内科・東洋医学
岐阜市民病院 東洋医学外来(漢方外来)
京都府立医科大学附属病院 疼痛・緩和ケア科
日本医科大学附属病院 東洋医学科
自治医科大学附属病院 麻酔科
東京女子医大 東洋医学研究所クリニック
東海大学医学部付属病院 東洋医学科
東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科
埼玉医科大学病院 東洋医学診療科
大阪医科大学麻酔科教室 鍼灸部
近畿大学付属病院 東洋医学研究所附属診療所(漢方診療科)
明治国際医療大学附属病院
九州大学病院 漢方外来
びっくりしませんか?
こんなに大学病院と鍼灸にはつながりがあると、、、、
自分も詳しくありませんでした。
もっと身近に鍼灸を受けることのできるクリニックや病院が増えるといいなと思います。
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