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2. 建設業経理士1級の受験する順番

1級科目合格の有効期限
1級建設業経理士の各科目合格は、合格通知書の交付日から5年間有効です。この期間内に残りの科目に合格すれば「1級建設業経理士」として合格証明書が交付されます。ただし、5年以内に全科目合格できなかった場合、期限が切れた科目は無効となり、再度受験が必要になるため、どの科目からチャレンジするかが非常に重要です。一気に3科目、2科目に取り組むこともできますが、私の場合は着実に1科目ずつ合格を目指すアプローチにしました。

苦手分野から受験するパターン
苦手な科目から先に合格しておくことで、プレッシャーが軽減され、得意科目に集中できるというメリットがあります。特に、勉強に時間がかかりそうな分野から始めておくと、後々の負担を軽くできます。

得意分野から受験するパターン
得意科目から受験すると、早期に1科目合格の自信を得られ、モチベーションが上がる利点があります。順調にスタートを切りたい人や、短期合格を目指す人に向いています。

どちらのパターンを選ぶかは、自分の学習スタイルや得意不得意に合わせて考えると良いでしょう。

出題内容まとめ
①原価計算
概要: 建設業に特化した原価管理や原価計算手法に関する知識が問われる。
主な出題内容:
原価計算の基本概念(原価の分類、機材等使用率の決定方法、標準原価計算、総合原価計算等)
工事間接費の配賦・基準操業度
工事原価報告書の作成
特殊原価調査(関連原価、埋没原価等)
設備投資の意思決定

②財務諸表
概要: 建設業の財務諸表作成に必要な会計知識や基準が問われる。
主な出題内容:
建設業の会計基準に基づいた財務諸表の作成方法
工事進行基準や完成基準による収益の計上
税効果会計
デリバティブ取引、ヘッジ会計
減損会計
会計上の変更
連結財務諸表

③財務分析
概要: 建設業における企業の財務状態や経営成績を分析する力が問われる。
主な出題内容:
財務指標を用いた経営分析(流動比率、自己資本比率など)
経営事項審査に関連する指標分析
○○性分析
損益分岐点分析

第35回2級の出題傾向から、難易度について考えてみましょう。
原価計算
第2問→(1級 第35回)第3問
第3問、第4問→(1級 第35回)第5問

財務諸表
第5問→(1級 第35回)第5問

まとめ
2級の特徴をふまえて、1級での深堀りされた内容を含めて受験順を検討することが大切です。
財務分析は原価計算、財務諸表の知識を踏まえた内容であると考え、おすすめ順としては、
 原価計算→財務諸表→財務分析
 財務諸表→原価計算→財務分析
がよいのではないかと思います。
自分の学習スタイルや得意分野に合わせて、最適な順序を選ぶと良いと思います。

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