奇蹟の軌跡
黒アンモナイトはおだやかな緑がかったガスのような光を放っていた
ぼくらははっきりと
そのもやがかった碧閃光を美しいととらえていた
彼が放ったそのガスは私たちの呼吸をとめにかかってきた
まごうことなくその光は私たちには刺激がつよく
残念なことにわたしは近距離で嗅いでしまい
眼に見えた美しい記憶を最後にわたしは息絶えてしもうたのだった
あたりは夜更けだった
居合わせたのがわたし一人で良かった黒アンモナイト事態も自らの碧閃光ガス2より息絶えていたのだった
あまりにも美しい光を眺めながら息たえたことに僕らは幸せを感じるのだった