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50歳からの資産形成、私の実体験とアドバイス

30年間株式と向き合う

「50歳からの資産形成は可能か?」と疑問を持つ方は少なくないでしょう。現実として年齢は一つの制約かもしれませんが、経験を積み重ねた大人だからこそ可能な資産形成の方法もあります。
20歳から株式投資に取り組み、今や確定拠出年金の講師も務める私が、50歳以降でも資産形成を成功させる方法と現在の挑戦についてお伝えします。

私の投資の歩み - 投資は「財産形成」の一歩


私が株式投資を始めたのは20歳の頃でした。大学のゼミでは「株式会社論」を専攻し、卒業論文も投資に関連するテーマで執筆しました。当初は「ポートフォリオ論」をテーマにしたかったのですが、教授の指導で「財閥解体から見る株式保合い」に変更し、この経験が私の投資への情熱をさらに燃やしました。
貧乏学生の身でしたが、三洋電機の古いワープロを使い、投資理論やM&Aの知識を吸収する日々。この基礎が、後に多様なリスクに耐えうるポートフォリオを組む力になりました。

現在の取り組み - 企業型確定拠出年金の講師として


現在、私は企業型確定拠出年金の講師を担当しており、企業の社員向けに資産運用の大切さや年金制度の基礎知識を教えています。教材もすべて自分で作成し、社内で動画コンテンツを用意しています。

法改正など重要な情報も適宜取り入れ、見やすいようにグラフやイラストを用いる工夫もしています。しかし、残念ながら視聴率は伸び悩んでいます。

アンケート結果からは、「内容が難しい」と感じる職員が多いことがわかりました。この結果には非常に悔しさを感じています。
確かに、投資や確定拠出年金の知識は専門的で難解に思えるかもしれませんが、実生活に直結する大事な知識であることに変わりありません。
特に法改正は、知らずにいると将来の資産形成に影響を及ぼすこともあります。

成果を上げる社員もわずかに存在


一方で、私の会社では年間10%台の利益を出している社員も存在します。これは全体の2%ほどですが、しっかりと勉強し、自ら資産運用に取り組む姿勢が成果につながっている証拠です。
こういった成功事例は他の社員にとっても励みになりますし、「確定拠出年金の運用も成功する可能性がある」という実感を持ってもらうための大きな材料です。

他の企業に学ぶ-積極的な教育体制の構築


他の企業の継続教育を見ていると、企業年金委員会などを設けて定期的に研修を行い、社員の資産形成をバックアップしている例が見受けられます。
委員会形式で行うことで、組織として資産運用を学ぶ文化を作り、より多くの社員が投資に興味を持つような取り組みがされています。

私の勤務先にも1000名を超える確定拠出年金加入者がいますが、講師は私一人です。人材やリソースが限られているため、一人一人にきめ細かな指導ができないのが現状です。
教育の質を高めるためには、講師を増やしたり、社員が学びやすい環境を整えることが重要だと考えています。

50歳からでも遅くない!私の投資哲学


私が投資を続けてきた中で得た一つの信条は、「年齢はただの数字であり、投資の成功は日々の積み重ねにある」ということです。
20代で億り人になった若者の成功例も耳にしますが、それはごく一部。投資は急ぐものではなく、自分のペースで無理なく続けることが肝心です。
50歳から始めても、十分に資産を増やすことが可能なのです。

資産形成の具体的なステップ


ここでは、私の経験に基づいた資産形成のステップを紹介します。

1. リスク分散を心がける
資産運用の基本は、複数の銘柄や資産クラスに分散投資を行うことです。私自身も、株式だけでなく、確定拠出年金の運用や投資信託を活用し、分散を意識したポートフォリオを組んでいます。
2. 学び続ける姿勢を持つ
投資は情報収集が命です。経済ニュースや投資情報を毎日チェックすることで、リスクに対する備えも強化されます。
私も教材を自作するほど学びにこだわり、常に市場の動向に敏感でいるよう努めています。
3. 小さな成功体験を積む
初心者には、少額の資金で投資を始め、小さな成功を体験することをおすすめします。
少額の成功は、次のステップへのモチベーションとなり、さらに知識を深めるきっかけになります。

継続教育の課題と希望

確定拠出年金の教育を通じて、多くの職員が「自分には難しい」と感じる一方で、確実に成果を上げている職員もいます。教育体制の改善が急務ですが、社員の理解が深まれば、確定拠出年金を通じて未来のための資産を築く力を身につけることができるでしょう。

また、企業側もより積極的に教育に取り組む必要があります。私が講師として尽力しても、社員にとって「遠い存在」であれば知識は浸透しません。
企業年金委員会のような組織的な取り組みを取り入れ、社員が気軽に参加できる場を設けることが、資産形成の第一歩だと考えます。

まとめ - 50歳からの新たな挑戦


50歳を迎えた今でも、私は確定拠出年金の講師として、社員と共に資産形成について学ぶ日々を送っています。年齢は関係なく、投資の成功は日々の努力と学びの積み重ねです。
周囲に少しずつでも投資の重要性が浸透し、社員が未来のための資産を築く力を持てるよう、これからもサポートを続けたいと思います。

年齢を理由に尻込みせず、勇気を持って第一歩を踏み出すことで、人生はどこからでもやり直すことができます。皆さんも「50歳だからこそ」できる投資を始めてみませんか?

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