空想
村上春樹の「風の歌を聴け」ってあるだろ。そこにおれっちの好きな文章があるんだよ。
「宇宙の複雑さに比べれば、我々の脳みそはミミズの糞のようなものだ。」細かくは覚えてないけどが確かこんなんだったような気がする。おれっちはこの「ミミズの糞」というのが気に入った。なあんだ、そうじゃないか。みんなミミズの糞だ。この野郎。人間というやつはミミズの糞ほどしかないちっぽけな脳みそでものを考えて何やらそれらしいことを言って大いばりしているのだくそったれめ。世の中クソだらけだ。なんだね、近頃のこの騒ぎは。戦争に政治家の汚職に地獄のような選挙、電車(俺は電車が大嫌いだ!俺はあれを悪魔の箱と呼んでいる)クソ映画クソコミッククソ小説クズ人間。
信じられるものは何もない。いや、一つだけある。吉野家の牛丼大盛だ。もうこれしか信じられない。俺はこれに縋るしかない。そして俺は吉野家で牛丼を食べながらこう叫ぶ「幸あれ!!」5分間叫び続ける。やがて警察が来て事情聴取を受ける。
「あんた、名前は?」「ほうせんか、ぱん」