台湾総統選結果分析
台湾総統選について、「組織力を考えれば、前回の蔡英文氏の800万超から大幅に減らすものの、頼氏が当選。柯氏と侯氏で激しい2位争いをするのではないかと予想します。」と書きました。
当選した与党・民進党の頼清徳副総統の得票数は約560万票なので、票数は大幅に減らしました。ただ、私が予想したほど柯文哲氏に勢いはありませんでした。それでも、議会の勢力は、民進党が第1党から転落し51、親中路線の国民党は大幅増の52ながらも過半数を得ることに失敗。柯氏の民衆党が8で、キャスティングボートを握りました。
柯氏は、昨年11月に国民党との総統選候補一本化の話し合いをしたものの決裂しました。喧嘩別れした後は、たいていしこりが残ります。権力を行使したいなら与党にいる方が有利です。是々非々の部分はあると思いますが、民進党寄りで対応するように思います。いったん政府与党の方針に反対しておいて、自分たちの意見を呑ませて合意という形を取れば、次の選挙で有権者にアピールできるし、マスコミにも露出する回数が増えるはず。
一方の国民党は親中路線をやめない限り党勢拡大は困難でしょうね。