中殿筋を深掘りする
おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。
今回は中殿筋について深掘りして紹介していこうと思います。
中殿筋といえば股関節の外側に付着している筋肉ですが、細かく見ていくと前後で働きが変わっていきます。
今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします!
中殿筋は前部繊維と後部繊維に分けられる
まず中殿筋の位置関係ですが、骨盤の腸骨稜(盛り上がっているところ)から走行し、大腿骨の大転子(骨のでっぱり)の部分に付着します。
その中殿筋ですが、前部と後部に分けることができます。
前後繊維の共通の動きとして股関節を外転(外に広げる)作用があります。
中殿筋の前後での違いとして、前部繊維は股関節を内旋(内にねじる)作用があり、後部繊維は外旋(外にねじる)作用がありそれぞれ逆の作用を担っています。
では逆の作用があることでどんなことに役立っているのでしょうか?
前後の繊維が働くことで歩行の際の体のバランスを保っている
逆の作用があることで歩行の際に体のバランスを保つのに役立っています。
右足を例にして紹介していきますね。
右足を振り出して踵をつくときに、右足には内側にねじれるような力が加わります。その際に中殿筋の後部繊維が働くことで右股関節が外旋し釣り合うことでまっすぐ踵をつくことができます。
一方で右足を蹴りだして前に進むときには、右足には外側にねじれるような力が加わります。その際に中殿筋の前部繊維が働くことで股関節が内旋し、釣り合うことでまっすぐ蹴りだすことができます。
このように、中殿筋の前後の繊維がうまく切り替わることでバランスを保っています。
振り出してふらつく方は中殿筋の後部繊維の筋力低下、蹴りだしでふらつくかたは中殿筋の前部繊維の筋力低下が考えられるかもしれないですね!
以上参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!