見出し画像

6.【小説】 「走れエイト!」


  ◉ 「走れエイト!」6

1ヶ月たって
空手道場の内装も終わり
明日からいよいよ始まるという時に
3人組の男がやって来た。

「師範はいるかぁ。」

といきなり怒鳴って入って来た。

「師範は今 留守ですけど
 どちら様ですか?」

と直樹が対応した。

「師範に言っとけ!

 空手の道場を開くみたいだけど
 他の道場の悪口ばかり
 言ってんじゃないってなぁ。」

いきなりやって来た乱暴者に
直樹は唖然として聞いていた。

「師範がいないなら帰るけど
 あんまり
 勝手なことばっかりするなよ。」

そう言って乱暴者は
捨て台詞を吐いて帰っていった。

すぐに直樹は衛登に連絡した。

さらに衛登は雅人に報告した。

「そうか!

 岳野原道場(たけのはらどうじょう)
 の奴らだな。」

どうやら岳野原道場とは
古くからやっている
道場みたいだった。

雅人は衛登に詳しく事情を聞いたが
衛登はいろいろ弁解していた。

「なにも空手道場を開くために
 悪口を言った覚えはないです。

 ただ岳野原の教え方がひどすぎて
 この教え方に言ったことはあります。」

衛登は岳野原の指導に
悪いと言ったことが
あるみたいだった。

「とにかく遺恨は残したくないから
 しょうがない謝りに行こうか!」

雅人は先に下手に出ようと言うのだ。

〜つづく〜
 

いいなと思ったら応援しよう!