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4.【小説】 「走れエイト!」


  ◉ 「走れエイト!」4

雅人という人物は
社長なんだろうか?

実際のところ直樹も
ただ知り合いなだけで
正直あまり知らなかった。

「あのさ!
 話というのは

 すぐ先に大型スーパーが
 出来たの知ってるかな。」

雅人はスーパーの事を話し始めた。

「で そのスーパーの2階に
 店舗を借りたんだけど
 協力してもらえないかな?」 

雅人の話を聞いていた衛登と直樹は
しばらく考えていた。

「もちろん金は俺が出すから
 やってくれない?

 やってくれると
 嬉しいんだけどなぁ。」

雅人は一生懸命 説得した。

そしたら直樹が

「いいですよ!

 雅人さんの頼みなら
 喜んで聞きますよ。」

衛登は

《あんまり付き合いがないのに
 よくそんなオベンチャラが
 言えるなぁ。》

と黙って聞いていた。

「良かったあ〜。

 じゃあ すべて任せるから
 スーパーに行ってみてよ!」

雅人は二人にすべて任せると
言ってくれたが

衛登と直樹は今聞いたばかりで
何も決まっていなかった。

衛登は

《この人なんか金持ちだなぁ。》

と思っていたが
俺なんかに任せて良いのかなぁ
とも思っていた。

さっそく二人は
スーパーの店舗を見に行ったが

意外に広くて
どうしたらいいか決めかねていた。

「あのさ 衛登 なにかない?」

直樹は困って衛登に聞いた。

「聞かれたから言うけど
 一つやりたいことがあるんだ。

 いいかなあ。」

衛登はこの際だから
反対されるかも知れないけど
言ってみた。

「俺 店舗があるなら・・・。」

直樹は衛登の次の言葉を待っていた。

〜つづく〜

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