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QUEENには『一週間』を歌う曲が二つあった

2022年のラジオについてです。

この日のラジオのテーマが「一週間」でした。

「一週間」で決まってやっていること、「一週間」で好きな曜日、など。

「一週間」にまつわることなら何でもOK!ということで、どんな曲をリクエストしよう?と考えていました。

そこで真っ先に浮かんだのが、QUEENの「一週間」を歌うこの曲です。


◆「In Only Seven Days (邦題:セヴン・デイズ )」QUEEN

こちらは、QUEENのベーシスト、ジョン・ディーコンが作った曲です。

あまりメジャーではない曲なのですが、ラジオのテーマにハマったらしく、この曲がこの日採用されました。


ところでQUEENには一週間を歌う曲がもう一つあることをご存知でしょうか?

◆「Lazing on a Sunday Afternoon(邦題:うつろな日曜日)」QUEEN

こちらはフレディ・マーキュリーが作った曲です。
曲名が「Sunday=日曜日」なのですが、内容は一週間を歌っています。

せっかくなので、ジョン・ディーコンフレディ・マーキュリー、それぞれの一週間を比較してみたいと思います。


■ジョン・ディーコン編「一週間のアバンチュール」

「In Only Seven Days=たったの七日間 」というタイトルの通り、あっという間に過ぎてしまった一週間を憂うような曲です。

ジョン・ディーコンの一週間は、旅先のアバンチュールを歌った曲なのです。


Monday,
Start of my holiday.

月曜日…休暇が始まった〜!
一週間のんびりするぞ。

こんな歌詞から一週間が始まります。
以下ざっくりとこんな感じです。

火曜日…ビーチで彼女に出会う。立ち止まって見とれてしまう。彼女も微笑んでくれた。

水曜日…彼女が見当たらない。明日には姿を見せてくれたらと願う。

木曜日…1人で立っている彼女を発見。名前を聞いてみた。

金曜日…彼女を抱き寄せた。彼女から離れるのが耐えられない。ずっと金曜日が終わらなければいいのに。

土曜日…一緒にいられる時間はたったの20時間だけ。悲しいな。

日曜日…もう帰らなきゃ。




あっという間に終わってしまった切ない恋を歌う、こんな曲です。

◆「In Only Seven Days (セヴン・デイズ )」QUEEN(ジョンディーコン)



■フレディ・マーキュリー編「わちゃわちゃした一週間」

一方、フレディ・マーキュリーの一週間はこんな感じです。

まずは歌詞をご覧ください。

I go off to work on a Monday morning

月曜日…月曜の朝は仕事に行くよ。

こんな歌詞からスタートです。

火曜日…ハネムーンに行くよ。日が沈む前には帰ってくるけどね。

水曜日…午後には自転車に乗るよ。

木曜日…ワルツを踊りながら動物園に行くよ。

金曜日…ルーブル美術館へ絵を描きに行くよ。

土曜日…夜にはプロポーズするよ。
→コーラスが、「また言ってんな〜」と突っ込んでいるので、嘘かも。

日曜日…ゆっくりしまーす。

とってもせわしない一週間を、1分6秒という短い曲で歌い切っています。

しかし、やはりフレディ・マーキュリー。クセが強いんですよね。

一度聞いたら耳から離れなくなるような声と歌い方。

実はこの声を出すために、フレディはブリキのバケツを使って歌っていたのです。

フレディがバケツに頭を突っ込んで歌っていたのだとしたら想像すると滑稽すぎる。(突っ込んではいないかな)


そして、

I come from London town,
I'm just an ordinary guy

僕はロンドンからやってきた
ごく普通の男ですよ〜

と、間の抜けた声で歌うところも笑えます。


短い曲であっても、強烈なインパクトを残すところがさすがと言ったところです。




ジョンとフレディ、どちらの一週間がお好みですか?


◆「Lazing on a Sunday Afternoon」QUEEN(フレディマーキュリー)