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感謝を伝える生前葬

5月24日(金)、地元・清水でちょっと変わったイベントが開かれる。
「感謝祭(生前葬 体験PARTY)」と銘打った、一種デモンストレーション的な催しになる。
関心のある人たちが県内各所から集まり、まだ馴染みの薄い「生前葬」をじかに体験していただくそうだ。

ある方を通して、このイベントを企画する社長さんに最近知り合った。僕が事業を発想した際のコンセプトに通じるものがあり、物は試しと、撮影班として当日参加することになる。

生前葬は、生きているうちに自分自身の言葉で感謝の気持ちを伝えたいと願う人が開く。余命がわかっている場合にはしっかり感謝を伝え、お別れの挨拶としたい方もいる。
ふだん、自分が亡くなった後のことを話題にできないと感じている方が、終活の一環として選ぶ場合もある。「生前葬」と銘打てば、参加者に話を持ち掛けやすいためである。
なかなか集まる機会の少ない親族らに参列してもらい、お墓の希望や相続など話し合う場として、有効な活用もできるだろう。

60歳の還暦、70歳の古希、80歳の傘寿といった年祝いの節目に、誕生祝いの一環として生前葬を設ける。
結婚式や葬儀でしか集まらない親族と、一堂に会する機会を作ることが可能になる。

高齢になると、体力的な理由で参列が困難になる。親族が元気なうちに集まれる機会を持つことで、後の体力的な負担を軽減できるのもメリットだ。

一方で生前葬には、「芸能人が行う特殊なもの」という先入観がつきまとう。認知度が低いため、まわりから賛同を得られない可能性もある。
「皆に感謝を伝えたいから」「人生の節目に、誕生祝いとして」など、生前葬を行う理由を丁寧に説明し、参列者側には服装や参加費など細かくサポートする必要がある。

遺族や親族の気持ちの問題などから、「生前葬をしたから葬儀はしなくていい」とはなりにくい。
そうなると亡くなったあと一般的な葬儀が行われることになり、主催者の思いと裏腹に、時間的・金銭的負担が減らせない場合も少なくないようだ。

社長の想いは、以下の通り。

命ある今なら、お世話になった人たち、これまでに自分に優しくしてくれた人たちには、感謝の気持ちを伝えることはできます。
私達は、記念日にプレゼントをしたり、何処かに出かけた時にお土産を買ってきたり、その方に対する感謝の気持ちを、何かの形で表現しようとします。
オリオールでは、その感謝の気持ちを「感謝の会」や「人生の謝恩会」という形にして、「生前葬」という抹香臭い、暗いイメージを払拭し、明るいパーティー形式にして演出いたします。(ご招待したい方を、あなたの代わりにあらゆる手段を使い、お誘いします。)
ご夫婦で開催するなら「金婚式」や「〇〇記念パーティー」と言う形式でも良いでしょう。
今までのあなたの人生をそのパーティーで捨て去り、残された人生を耀いた時間にすることは、今からでも遅くはありません。

https://orior.co.jp/

それまでわだかまりのあった関係性はこの際に清算し、よき繋がりであれば更に深め、その後の人生を昇華する場にしましょうという提案である。
「式」というハレの場であることを考えれば、価格設定も抑えられていて、大きな無理なくどなたでも開催できそうだ。
本葬儀に(平均価格)200万円をかけるなら、10年に1回こちらを開催した方が、メリットははるかに大きいかもしれない。

当日ご案内のミニ動画を作成してみた。社長の企画に賛同し、場所を提供される女性オーナーが、ご覧の皆様に参加を呼び掛ける。
59歳から多角経営を始められたというこの方の、嘘偽りのないメッセージになる。
撮影のあと少しお話しをしたが、人生の成功者というより、人生そのものを楽しむすべけた方とお見受けした。

(しかし照明から発生するノイズ、編集の時だいぶ消したつもりだったんだけど、けっこう盛大に残っているなぁ😓)

イラスト hanami🛸|ω・)و

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