噓は罪
1月21日(日)に、地元の自治会館で「寺子屋」という催しを開く。僕が講師、というか企画と進行役を務め、今回が5回目だ。
前にも書いたが、月1回発行の広報紙が高齢化とネタ切れから終了の危機にあり、こちらから地域の皆さんへ積極的に働きかけようと始めたものだ。
これまで日曜日午後7時に開催していた。いくら田舎とはいえ街灯もまばらな帰りの夜道は、高齢の人たちにとって危なっかしい。そこで今回、昼の1時にやってみようとなった。
参加者はだいたい定着してきているので、時間を変えることで別の人たちが来ないか、期待する意味もある。
前回は、正解のないクイズから始めた。
たとえば、参加者のひとり「○○さんは、これまでの人生で何回ヨッコラショ!と言ったでしょうか」といった具合。
本人含め正確な数字など、誰も把握していようはずがない。5桁の回数を予想する人がいれば、わずか数回と回答する人もいた。
一番小さい数字を回答した人がマイナス2点、最も大きい数字を上げた人はマイナス3点、間は0点で、最中間に来た人だけがプラス5点になるルールとする。
この問いの場合だと、「12,000回」と答えたAさんが-3点。「5回」のBさんが-2点。間の複数名が0点で、ちょうど真ん中の「800回」と回答したCさんが、+5点をゲットする。
1問目がマイナスでも、続けていくうちチャラになったり、プラスに転じたりと変化が激しい。おちゃらける人がいれば生真面目に悩む人もいるが、そもそも正解などない問いばかりで、参加する姿勢は一切問われない。
数問で終わろうかと思っていたら殊のほかウケてしまい、けっきょく用意した10問全てを消化する。
やっていくうち、相手が大小どちらの数字を選ぶ傾向があるか分ってきて、ちょっとした駆け引きが相互に生じて盛り上がる。
出題の質さえ維持できれば、老若男女誰でも楽しめそうで、今後も折を見てやってみたい。
そこで今回だが、3つの真実に1つのウソを含め、それぞれが申告する4つのどれが虚偽であるか、当て合うゲームをやろうと思う。
前々から思っているが、たいがいウソというのはバレる。それはその場しのぎや思い付きから、咄嗟に口をついて出るウソだからだ。
追求されれば前言と整合が取れなかったり、発言が変わってきたりで目が泳ぎ出す。ある意味、正直さゆえにウソが相手に分かってしまうとも言える。
ウソを吐くなら、やはり細部にまでこだわらなければいけない。自分の中で想定問答をつくり上げ、何を尋ねられても迅速かつ明確に応えられるようにしておく。
ウソを吐くぞとはっきり意識したうえでのウソなら、そうやすやすとは見破られないはずだ。
さて、ぼくが当日出題しようと思っているのは以下となる。
①「寿限無」をフルネームで言える(特技)
②最近ハマっている料理は、牡蠣フライと牡蠣鍋(嗜好)
③人民服時代の中国に行ったことがある(旅行)
④森進一に頭をなでられたことがある(回想)
この4つのうち、一つだけウソがある。さぁ、どれでしょう。
イラスト hanami AI魔術師の弟子
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