老いた夢
年齢とともに、睡眠も変化する。
健康な高齢者であっても睡眠は浅くなり、中途覚醒や早朝覚醒が増加するという。
一応の世界基準だと「高齢者」になるまでまだ2年半以上あるが、僕の場合もこれに当てはまるんだろう。
体内時計の加齢変化によるもので、睡眠だけでなく、血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが、前倒しになっていく。
そして、睡眠自体も浅くなる。
睡眠脳波のデータによれば、深いノンレム睡眠が減って浅いノンレム睡眠が増えるようになっている。そのため尿意やちょっとした物音などでも、何度も目が覚めてしまうようになるわけだ。
では、ノンレム睡眠・Non-rapid eye movement sleep(Non-REM sleep)とは何か。
脳や身体が休んでいる睡眠段階で、睡眠の約75%を占めている。眼球運動が穏やかなのが特徴だ。
ノンレム睡眠は睡眠の深さによって、N1とN2(浅い眠り)、N3(深い眠り)の3段階に分けられる。
睡眠の前半はN3の深い眠りが多く、睡眠欲求が低下する朝方に、N1とN2の浅い眠りが多くなる。
ノンレム睡眠の特徴は以下のとおりだ。
〇 脳活動が休まり、交感神経の活動も休息して心拍数や呼吸数、血圧が低下する。
〇 入眠直後の徐波睡眠では、成長ホルモンの分泌が特に多くなる。
〇 起こされても反応が鈍く、起きてもすぐには頭がはっきりしない。
〇 ノンレム睡眠とレム睡眠は約90~120分周期で規則正しく繰り返され、一晩に5、6回繰り返される。
気になるとなんでも調べたくなる方で、さらに突っ込んでもいいわけだが、ここから先は「あなたはこれに該当しますよ」的なマイナス事例を拾うようになるし、だからって生活改めようとも思わないから、ここで止めておく。
62年も大過なく来れたんだから、これから先、あんまり贅沢言うのも分不相応というもんだろう。
大概の人がそうであるように、残る願いはただ一つ。
あまり苦しまず、出来れば自分でも気づかないままこの世を去りたいくらいなものだろうか。それって、人生最高の贅沢かもしれんが。
二日間、夢をネタにnoteに上げていたら、今朝なんか相当リアルな夢になってきて、内容も結構覚えている。
やっぱり意識することで、夢への向かい方も変わるという事だろう。
なるほどなぁ。たしかに見る夢は、現実に近いものばかりになった。
40代くらいまでだと重力から極端に開放されて、一回跳躍すると数10メートル進んでいる夢とか、よく見てたよなぁ。あれ結構、気持ちよかった。
ところで夢には「将来の夢」というように、これから起こることへの期待の表現の意味もある。
英語の「dreamer」も「眠っている人」ではなく、「夢見る人=夢想家」をさす。
では、ジャズの名曲『クレオパトラの夢』の「夢」は、どっちを意味してるんだろう。
(次回に続く)
イラスト Atelier hanami@はなのす