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教育委員会をぶっ壊~す

本日10時、我がプロジェクト代表が講師を務める「日本の国づくり」シリーズ第3回目を聴講する。今日が最終回だ。

冒頭に引用テキストとして、竹田恒泰たけだつねやす著 「国史教科書 検定合格 第7版」を掲げたもんだから吹いてしまった。さすが親分、いいとこ突いてるねぇ。ちなみに僕が持ってるのは、検定不合格の第2版だ。

講義は明治政府の「五箇条の御誓文ごかじょうのごせいもん」に始まる。

<五箇条の御誓文(口語訳文)>

一、広く会議を開き、すべてのことをみんなで話し合って決めるべきである。
一、上司と部下は心を一つにして、精力的に仕事を進めるべきである。
一、官僚から武官、そして庶民に至るまで、それぞれが自分の願いを叶え、人々が不満を抱かないようにすることが大切である。
一、古いばかりで悪い習慣は捨て、普遍的な道理に基づいた行動をするべきである。
一、世界から知識を集め、日本の国を大きく発展させよう。我が国はかつてない大きな変革を遂げようとしている。私(天皇)は国民の先頭に立ち、天地神明に誓いこの国のあり方を定め、万民が平和に暮らせる道を開こうとしている。皆さんもこの私の考えに基づき、心を一つにして努力してほしい。

続いて、吉田茂首相の「五箇条の御誓文ごかじょうのごせいもん」についての言及に触れる。

「日本の明治憲法は、ご承知のごとく、五箇条の御誓文から出発したものといってもよいのでありますが、いわゆる五箇条のご誓文なるものは、 日本の歴史、日本の国情を文字に現したものでありますが、御誓文の精神、それが日本国の国体であります。この御誓文を見ましても、日本国は民主主義であり、デモクラシーそのものであり、あえて君権政治とか、 あるいは圧制政治の国体でなかったことは明瞭であります」

昭和21年(1946年)6月25日、帝国議会の衆議院本会議における大日本帝国憲法改正案である日本国憲法案審議の冒頭あいさつ

と思っているといきなり話は縄文文化にさかのぼり、DNAから解析された異民族との血の交わりに関する話となる。
日本人の祖先が、2700年前にアッシリア人に追放されたイスラエルの失われた十支族の一つとする、日ユ同祖論にちゆどうそろんまで飛び出すからぶっ飛んでる。

こうした日本史に関心を持ったのは、50歳を過ぎてからだそうだ。根が相当にマニアックという事だろう。
縄文から江戸までの気候変動をグラフで可視化し、なんだこれじゃ暑くなるどころか氷河期の方に近いじゃんと、地球温暖化の欺瞞性ぎまんせいまで開示するとは大したもんである。

世界の歴史を時系列に並べ、途切れることのない持続性から世界一古い(長く続いている)国として、ギネスに認定されていることも紹介した。
日本の民族性が他国とは質的に異なることの、証左にもなるわけだ。

来年は8回シリーズで、庵原中学校2年生に同じ内容の講義をするそうだ。
教育の場でタブー視されてきた「天皇」をどう扱われるんですかと訊いたら、「校長に止められたら授業は中止する!」と宣言なさった。
「教育勅語」やら「大東亜戦争」やらの刺激的ワードまで飛び出すから、「教育委員会をぶっ壊~す」な内容になること、必至である。

なんにしても国史教科書で学べるなんて、おらが村の中学生は幸せもんだ。

イラスト Atelier hanami@はなのす



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