茶の湯稽古場から 茶杓銘
東日本大地震から、13年目。
毎年恒例の道具組で、稽古した週です。
軸は東北の名刹「瑞巌寺」老師の筆。花入れに、岩手県久慈焼。香合は、福島県相馬焼。この三点は変わりません。
今年は薄茶器に、松蒔絵中棗。沈金波に千鳥文様金輪寺の二つを出しました。
(茶杓の銘、海に寄せたものを考えて!)
提言しました。がしかし、余り良い銘が出ません。
(日本は周りを海に囲まれた、島国。
なのに海を考えているとはねー)叱りました。するとスイッチが入り、続々出て来ました。
一番可笑しかったのは「岩影」
(なんだ貝類とか海藻を、違法に取っている人が居そう)私が言うと、皆の笑い声が稽古場を明るくしました。
白帆・島影・浜風などの銘が、心に残りました。