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稽古の茶道具 初午

うれしい事に、今年は稽古日が「初午」にあたりました。
床     寒梅吐清香 
花     赤 唐子椿
花入  稲荷山の図 徳利
香合   巻物形

稲荷大明神のお使いの、お狐さん。
口に宝珠・鍵・巻物を咥えた姿が、見られます。巻物は知恵を授けて下さる、意味とか。

他に豊作を祈り、俵形茶碗。絵馬の干菓子盆などを、出しました。そうそう徳利は、伏見の酒造会社の配り物です。正面に杉・鳥居・宝珠が描かれていて、裏側に酒の銘柄が。

我々世代は伏見と聞けば、まず稲荷より日本酒を思い浮かべましたが…

大事な「壺々」文様は、13代円能斎好みズバリ(つぼつぼ棚)で。宗旦居士が伏見稲荷へ参拝、帰路境内で売られていた「田宝デンボウ」を買われ持ち帰られました。
田宝は籾の入れ物とも、子供のおもちゃとも言われます。

今では三千家の替え紋ともなっている、大切な文様です。