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稽古の茶道具

床  楓林紅色寒
花  つわぶき
花入 旅枕 萩焼
香合 富士山形

子供の頃から、富士山を見るのが好きでした。
今から60年以上前は、自宅二階ベランダからお山が見えました。
まあ上の七分位でしたが…

近所の歩道橋や川沿いでは、美しい裾迄バッチリ見えたものです。
今は同じベランダから背伸びして、山頂が微かに見える程度に。

ですから富士山の姿は、茶碗・薄茶器・菓子器などに沢山有ります。
20歳の時、井口宗匠(14代家元弟君)にお願いして「不二山」銘の茶杓を作って頂きました。

この香合は、底に花押が彫りこんで有りますが作者・窯場不明です。もしか大樋焼き?

上の方だけ雪が積もった姿。丁度今頃でしょうか?
これから益々白くなるお山に、想いを馳せて出しました。

花入の旅枕は、富士山を見るために旅するからです。