パトロン 4
彼等と三人で観た舞台の中で、忘れられない芝居をもう一つ。
1968年文学座の「メアリースチュワート」です。
シラーの有名な戯曲で、歴史好きの私にはうれしい作品。イングランド女王エリザベスとスコットランド女王メアリーとの戦い。
エリザベスを北城万記子。メアリーをかの杉村春子。二人の名女優。
若々しい高橋悦史・素晴らしい声の金内喜久夫・貫禄ある北村和夫さんも、出演されていました。
装置(朝倉 摂?)も見事で、印象に残っています。なにより二人の女王の対立・争いを、膨大な台詞で聞かせる芝居でも有りました。
終演後六本木で食事。オジさんと姉上に「エリザベスとメアリーのどちらが好き?」と聞くと、二人同時に「メアリー!」との答えでした。
「チビは、どっち派?」(はい、エリザベスです)この答えに、一大論争に~
それは楽しい、歴史を巡る対話でした。