茶道具百話 洒落
そろそろ花の頃なので、菊の蓋置を
出しました。いつも棚点前用に、蓋置は二つ用意します。
乾山風の萬壽菊と、黄瀬戸の桐文様。
私同様道具好きの弟子から「菊は季節で分かりますが、なぜ桐が?」質問されました。(高台寺と世に言う柄は…)
「あっ菊と桐ですね。成る程お対ですね」理解して、嬉しそうに笑います。
そうなのです!茶人は昔から、頭を働かせ(洒落)を楽しんで来ました。
正面からだと理解出来ない所が、斜めや上下から見ると・・
ですから余り生真面目な人には理解出来ない、文様取り合わせなども有ります。
私はこの洒落が大好き!!
今週の取り合わせにも、香合に鹿を出したので~茶碗に馬を。
(シルクロードは駱駝だけでなく、馬も乗った筈)などと、真面目な顔で説明しました。誰も馬と鹿をくっ付けて、考えないので可笑しくてー