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『「もがく女の出版ヒストリー」平積みの夢を叶えるために〜』を読んで

 率直に、やはりそこだったか!と推察した。

 読み進めていくと、なぜか私は、過去の自分を振り返っていた。「私の人生はどうだったのだろう?」「ただ、時の流れに流されているだけではなかったか?」そんな思いが心をよぎる。

 確かに幹はしっかりしている。枝葉の部分で楽しませたり、怒らせたりと読み手の感情を翻弄させる。
 しかし、いくら太い幹であっても、根っこの部分がしっかりしていなければ、いずれぐらついたり倒れてしまう。その根っこにあったのが、幼少期の経験やチョビへの想いであったことが、このストーリーを支えていたことに気付かされる。

 「蒔かぬ種は生えぬ」まだまだ修行の身の私でも。ふと、何か掴めたような気がした。それが何なのか?「自分には、まだやるべきことがある」そう気付かさせて頂いた作品だ。

 宮 澤 重 夫

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