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自衛官を目指す君へ贈る 元面接官からのアドバイス
3.11以降、自衛官を志願する若者は多くなった。
しかし、近年では、景気の回復とともに入隊志願者の数も落ち着き。今では、募集定員に満たない地域もあると聞いた。
そこで、自衛官を目指す君へ。
少しでも合格率を上げるために、私の経験から、面接試験へ臨むための、大切な2つの要素についてアドバイスをする。
最初に言っておく。
それは「個性」と「情熱」で自分の思いを伝え、面接官の心をつかめ!と言うことだ。
自衛官採用試験の面接は、主任面接官と補助面接官2名の計3名で行う。
質問の内容は、自己PRに始まり、世界情勢など広範多岐にわたっている。
そんな中、他の受験者と差がつくのは「個性」だ。
受験者は、多かれ少なかれ何かしらの対策をしてきたはずである。
また、就職・採用試験専門学校へ行ってきたものもある。
そのような専門学校へ行くこと自体は、けして悪いわけではない。
しかし、そこで学んだ事を咀嚼し、自分の言葉にしなければ意味がない。
例えば、よくあるのは、受験者3名に同じ質問をしたとき。全く同じ答えが返ってくる事がある。
これでは、面接官としては差のつけようがない。
では、どうすれば他者と差をつけ、面接官の心をつかむことができるのか。
それは、完璧な答えを出そうと思うな!
言葉に詰まってもいい。他者とは違う、自分の言葉で個性を見せろ!自分の言葉でだ。
もう一つは、「情熱」である。
さて、ここで君に質問だ。
「君は自衛官になったら何がしたいのか?」と聞かれたらどう答える。
よくあるのは「普通科へ入り、レンジャーになります!」
「レンジャーになってどうしたいのか?」
「・・・・」
自衛官=レンジャー隊員=厳しい
自ら厳しい所へ進んで行きます。とでも言いたいのであろう。
そうではない。
自衛官へなるのは目的ではく、手段にすぎない。
君が自衛官へなりたい本当の目的は、自衛官でなければ出来ないこと。
すなわち、それを成し遂げるために自衛官へなるのではないか。
例えば、防衛、災害派遣、民生協力など、様々なことがあるであろう。
だが、君が本当にやりたい事、それを瞳を燃やし「情熱」をもって熱くかたれ。
面接官は、ドアを開けたところから君を見ている。「情熱」は目に現れる。面接官と正対した瞬間から真剣勝負だ!
負けるな!
試験の合否は、その面接官の裁量だ!心をつかめば必ず合格する。
そして、君の夢を叶えてほしい。
頑張れ!
最後に、面接官に対し、面接をしていただけたという。謙虚さと感謝の気持で席を立て。
私からは以上、健闘を祈る。
著 者 宮澤重夫
平成30年に陸上自衛隊化学学校
化学教導隊副隊長を最後に退官
現役時代に体験した、地下鉄サリン事件や福島第1原発事故対処等の経験談を執筆中
主な資格等
防 災 士
第2種放射線取扱主任者
JKC愛犬検定最上級