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幽霊が食べた塩おむすび…(幽霊実体験)
こんばんわ…
猫3柴2ときどき…幽霊です。
昨日の朝の出来事ですが、いつも何気なしに感じる黒い影の存在を背後に感じたので、私は振り返りその影に聞きました
『おにぎりいりますか?』
気配は感じるけれど何もいないリビングでこんな事を聞いている私は他の人から見ればきっと奇人なんでしょう
この影さんは、お風呂のバスタブの中でさんかくずわりをしていた男の人です…
この前もお腹が空いていないか聞いておにぎりを握った
『おにぎり少しなら握れますよ』
もう一度私は聞き返事を待たずにキッチンに立った
『塩おにぎりでいいですか?海苔はつけますか?ご飯がないので小さいですがいいですか?』
そう聞きながら私は海苔付きの塩おむすびを握った
塩にぎりを握りながら私はふと思った、実は幽霊などいなかった…
それなら、今の私の行動はきっと奇人だろう
誰もいない空間に向かって誰もいないのに幽霊という相手を自分で作りあげているとしたらどうだろう…
良い霊か悪い霊か分からない者に、おにぎりを握り、ここはおにぎりをくれるから守ってあげようという思考に変えてくれないかと考えてる
だがそれも、自分が作りあげた想像ならどうだろう…
『ほんとに誰もいなかったら病院行きだなぁ…』
いてるよ…そこに…と誰か言ってほしい…
そう思いながら塩むすびを握り終え、誰もいない2階にむかって声をかける
『そこのあなたも塩おむすびを食べて下さいね。猫ちゃんもいれば食べてね…少しの間置いとくけど、我が家の猫達が食べてしまって怒ったりしたら私は許さないからね…約束だよ…』
そう言いリビングに戻って30分ほど経つと気配は消えた
さて…片付けますか…
そう思い30分前の塩おむすびのお皿を取り捨てようとした…
もし、この塩で握ったおにぎりを本当に食べたとしたならどうなるのだろう…味はそのままなのか?…別になんてないのだろうか?
そう思い塩おむすびを食べてみる…
『お米の味も…塩の味もしない…海苔の味もしない…』
そう海苔の味がかすかにしただけで…ただ何かの固まりを食べているだけ…
30分経っただけで…こんなに何も味がしないもんだろうか…
遠足のおにぎりでも、運動会のおにぎりでも味があるのに…
朝ご飯もちゃんと味がした…舌に異常は無いのに…
もしかしたら…幽霊が食べたものは味がしないのでは?
『美味しかった?』
誰もいないリビングに向って私は話しかけお皿を洗った