小さな危険
膝が悪くなってからよく転びます、しかも豪快に。
左側が悪いので左足は一応気にして歩いているので左足で躓くことは少ないです。
逆に右足で躓くと左足は踏ん張れないので倒れてしまいます。
信じられない段差に足を引っかけてしまいます。
母が両足の人工関節の手術をした時、始めて介護保険を使って家の中に簡単なリフォームをすることになりました。
うちは古い集合住宅なので全然バリアフリーではないのです。
ただ介護保険の認定は出てはいましたが要介護ではなく要支援でした。
なので段差を全部無くす工事をするのは時間もお金もかかりすぎるので介護補助器具を利用することになりました。
ケアマネージャーさんと介護器具の相談員さんが一緒にきてどこに何をつけるのが良いのか調べてくれました。
その時に思ったのがバルコニーに出るときの10cmの段差には何もつけず、室内を移動する際の1cm、2cmの低い段差にスロープが必要を判断されたことです。
なぜかを訊ねるとあきらかな段差は常に認識するのでちゃんと足を上げないと超えられないと行動しますが、1~2cmは目に入らず無意識で大丈夫だと思ってしまうからだそうです。
自分で思っている以上に無意識状態だと足って上がっていないものです。
風呂場に入る場所は30cmの段差がありますがここには流石に踏み台を置くことで対応はできますよとおっしゃってました。
風呂場内とかは手すりもつけていただきました。
母が施設に入所して病院に連れて行かなくなった時期がありました。
内科と歯科は施設に定期的に先生が来て診てくださるのですがそれ以外の診療科は家族で施設外にある病院に連れて行くのです。
その時の母は短い距離なら自力で歩けるのですが少し遠いと途中で疲れていました。
そこで車椅子に母を乗せて私が病院まで押していきました。
病院まで20分弱の距離です。
その20分の距離の間でまず感じたのが歩道って車道側にゆるい傾きがつけられているんだということ。
車道側の腕に常に力を入れていないとどんどん歩道から落ちて行ってしまいます。
車椅子とはいえ人一人の重さも加わったものをまっすぐ進めることの難しいこと。
スロープがついてる上に横断歩道での段差、安全に歩けるはずの歩道も穴が開いていたり、嵌められているブロックが外れかかったりであちらこちら1~2cmという段差があるんです。
この段差が車椅子でさえ引っかかったり、動かなかったりしました。
私が一人で歩いていたら気が付かなかったでしょう。
母がまだ家で生活していた頃、買い物に行ってて転んだとよく話していました。
気をつけなアカンやんと偉そうに言っていましたが、その段差に今は私自身が躓いてしまいます。
若い頃は全く気が付かず結構な速足で歩いていましたが、街中にも家の中にも危険な個所はたくさんあるんです。