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ヘルプマークって黄門さまの印籠なの?

最近、バッグにヘルプマークを付けてる人をよく見かけます。
目には見えないけど助けが必要な方たちの目印だということくらいは認識しています。

ただそのマークがあれば何をしても何を言っても大丈夫、自分は最優先と勘違いしてない?と思うことがありました。

通勤時間に地下鉄に乗ろうとホームで並んで待っていました。たまにドアとドアのマークの間に立ってはる人もいますが皆さんきちんと列に並んでます。
電車が到着してドアが開いた瞬間、列をかき分けて乗り込み、サッサと座席に座った人がいました。


私もムッとしましたが並んでいた人たちも「何だコイツ」と思ったんでしょう。割込んだ人をひと睨みしていました。するとその人は抱えていたバッグをゴソゴソしだし、ヘルプマークが見えるように引っ張り上げたのです。「私、コレ持ってるんだから当然座らせてもらって良いんだからね!」言葉には出してませんが、この人普段から当たり前のようにこうして来たんだろうなと感じました。 

また別の日、休みだったので買い物に出かけました。急がないのでエレベーターまで移動して乗り込んだ時のことです。

私は奥にいたのですが、ヘルプマークを付けた知的障害と思われる人と移動支援者さんが乗ってきました。
二人ともバックパックでどんどん下がった来て障害者さんのバッグが私の顔に当たりそうになったので思わず手で押し返してしまいました。

するとその障害者が勢いよく振り向きこう言いました。
「何で乗ってんねん、降りろや!」
私はちょっと面食らってすぐに支援者さんの方を見ると、目をそらされて障害者さんに注意することもなくただ黙っていました。

その時思いました。
なるほどこうやってついてる人たちは注意することで障害者さんとの信頼関係が崩れ、サポートしにくくなるから見て見ぬふりするんだ。
障害者は自分は正しい、何をやっても言っても注意されることはないって学習するんだ。

もちろん全ての支援者が障害者さんの行動に目を瞑るとは思っていません。
ヘルプマークを持っている人が全員が自分勝手な行動をするとは思っていません。
しかし、あの赤い札が目に入ると嫌な気分になります。

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