2023/01/19 エレファントシンドロームと学習性無力感
研修終了後にアンケートにご協力いただく場合があるが、
貴重な意見を書いてくださる人もいれば、
「そこまで要求するの?」と思ってしまう人もいる。
アンケートに答えていただくということは、
相手の貴重な時間をいただくことなので、
お客様に対してはお礼をいうことはもちろん、
「こういう意見をいただいたので、こうします」という
フィードバックが必要だと思う。
何気なくアンケートをとることに慣れていないか。
貴重な時間を使っていただいたことに対して、
何かしら反応をするということは不可欠であり、
意見だけをいただいてそのままにしていると、
どうせ書いても聞いてくれるか分からないという
不信感が芽生えてくる。
そうなると、本末転倒。
インドでは、象を調教するために、子供の象の頃から杭にロープでつないで育てます。子象は最初は必死に逃げようとするのですが、そのうち子象は「どうせムリだ・・・」と逃げようとしなくなるのです。
これをエレファント・シンドロームと言います。
また、アメリカの心理学者マーチン・セリグマンは「学習性無力感」と言っています。
回避不可能なストレス状態に置かれると、抵抗することさえしなくなるります。 通常、ストレスや不快感を与える状況に置かれると、そこから回避しようと努力するものです。しかし、努力しても回避できない状態が長期間継続すると、「何をしてもムダ」だと学習し、自発的に行動できなくなります。
最近、「自分の良いところを人に10個聞いてくる」というセミナーの宿題が出たので、私も数名の方に協力をお願いした。お願いしたみなさんは快く答えてくださった。新たな発見、嬉しい言葉がたくさんあった。
だから、このお礼はきちんと個別にします。
それがマナーだし、一方的にお願いばかりする人になりたくないので。
まずは御礼。ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?