見出し画像

2024/09/21 「難しい言葉は純粋だと思う」について

生まれて初めて、朝ドラ「虎に翼」に夢中になった3か月が
終わろうとしている。

ただの女性活躍を取り上げているのではなく、
「そこも触れるのか」というほど、社会で起きている問題を
採り上げていて、改めて考えることも多かった。
毎朝、聞こえてくる主題歌の歌詞についても
内容とフィットしていて心地の良いものだった。

そんなときに、スペシャル番組の伊藤沙莉と米津玄師との対談が放映された。

「どうやって語彙力を身に付けたのですか」という伊藤沙莉の問いに
米津玄師の回答は、
「言葉フェチだから」
(納得。私も多少傾向あり。使いたい言葉をメモしている)

そして、
「正確に伝えたい気持ちがあるから」
「難しい言葉は純粋だと思う」と言っていた。

「難しい言葉は意味が多岐に渡っていない。
それだけのために使われる言葉であったりするから難しくなる」
とのこと…。

一般的に仕事においては、分かりやすく書くことが大切だと言われる。
だから、難しい言葉をわざわざ平易な言葉に置き換える。
そうすると、解釈が多岐に渡る。

彼は作品のなかで自分の気持ちや情景を「正確に伝えたい」のだ。
だから、敢えてフィットする難しい言葉を使うのだ。
それは、「難しい言葉は純粋と思っている」からなのだ。

素晴らしい!
「難しい言葉は純粋」なんて。
米津玄師だからこそ、
このような表現ができるんだろう。

山頭火の
しぐるるやしぐるる山に歩み入る」

史記
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
「えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらんや」

彼が音が気になる言葉として挙げていた。
私の記憶の片隅にも残っていたことが嬉しかった。
気になる言葉のメモリーを増やしていこう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?