【創業話④】
こんにちは!Recept代表の中瀬です。
今日は創業した話(最近は今まで感じたことの日記と化している)について。
2023年末、紆余曲折を経て、メディア事業をやりながらも、何か社会に対して価値を発揮できないかと頭を悩ませていました。
エンジニアというスキル
エンジニアというスキルは分かりやすく仕事があるなということを起業当時から考えていました。
「事業が失敗しても最悪フリーランスで、SESで仕事ができる・・・」
こんな思いがいつからか芽生えていました。
良くも悪くもエンジニアの人材が不足していて、私はフルスタックでエンジニアをしていましたし、色んな方に仕事の手伝いを持ちかけられることがありました。
そんなことを身をもって体感していたので、事業がうまく行かないとしても大丈夫だろうという安心感もあったのでしょう。
「面白いことやれればそれでいい」
みたいな考えることからの逃げみたいな気持ちでサービスをリリースしたような気がします。
サービス例:
閃~HIRAMEKI~
このオジ(このおじさん誰ですか)
ちょっと書いてて恥ずかしさがやばすぎるので詳細なサービス内容は会った時にお話ししましょう。
社会に価値を提供するとは
この世のすべての仕事に価値があると私は捉えています。
小さな歯車だったとしてもその対価を受け取っている限り価値があるのだと思います。
そういえば、前職の研修では「価値」という言葉を使ってはいけないというルール?的なものがあったのを思い出しました。詳細は覚えてないのですが、発言の中に価値という言葉が入っていたら怒鳴られていた記憶が・・うぅっ頭が。
一方でエンジニアとして派遣されるのであれば、もっともっとキャリアを積んだ30歳の自分の方が与える影響が大きいのだろうなとも感じていました。
事実色んなコミュニティの経営者の集まりみたいなのに行ってみても基本的には若手枠でなめられましたし、年季を重ねてる方が有利に働くこともあるかと思います。
わざわざ共同創業者の大島のキャリアも捨てて起業するなら、我々にしか出せない、狂った提案を示したい、そんな思いを持ちました。
SSIとDID/VC
もともと自分たちはWeb3やNFTに対しては否定的?(どちらかというと現実的)な考えを持っていました。
現実世界での便利さや経済的な合理性を語られずに利用されるケースが多いと感じていたからです。
この辺は大島がWeb3業界に関わる中で感じていたことでもあるのだと思います。
そんな中でふと、Web3の起源や目指しているものを考えてみたときにSSI(自己主権型アイデンティティ)を実現する技術要素DID/VCと出会いました。
SSIという概念自体は理解していて、それに対する打ち手があったのだと驚きました。
そして調べると、すでに諸外国では動き始めているということに驚きました。
ブータンなんかは国家として取り組んだ先進事例として紹介されています。
MicrosoftでもSSIに基づいたリソースを提供していて、本格的に動き始めているのだと感じました。
適材適所
まさに適材適所。
自分たちのリソースによった考えすぎるのかもしれないですが、我々がチャレンジする領域として今までにない納得感がありました。
そして2024年、proovyという弊社サービスの前進である、Trustの開発開始のニュースリリースを出しました。
すると、投資家、事業会社、自治体などからお問合せいただくこともあり、交流会などでも興味を持っていただけるシーンが増えたのです。
そこからは、その勢いのまま自治体に訪問して、MVPを開発し、あれよあれよと今に至りました。
まとめ
proovyは今までのシステム構成にパラドックス的なものだと思っています。
インフラを強化するのではなくそもそも個人情報の置き所を変えてしまうというアプローチはエンジニアとしても気に入っています。
ユーザーは個人情報を事業者に与えることなく、サービスを横断的にログインして利用することができます。
SSIの世界へ近づく当事者になれる予感がします。
創業話シリーズがひと段落したので、これからは弊社の技術領域もそうですし、日々の出来事やこれまでの出来事をもう少し掘り下げて更新しようと思います。
誰かが見つけてくれると信じて。ネット上にばらまいた記録がいつか有機的に結びついてくれることを祈ります。