【留学生インタビューVol.2】ウクライナと日本の懸け橋に!
今回は、ウクライナ出身の長崎大学大学院多文化社会学研究科1年ナスチャさんにインタビューをしました!
ナスチャさんは、Xでウクライナのことについて発信したり、オンラインショップUA.Designerを運営されたりしています。
Xでウクライナの文化について発信し始めたきっかけを教えてください。
日本の方に「ウクライナから来ました。」と自己紹介をした時に、「戦争で大変だね。」と言われたことがきっかけです。日本の多くの人はウクライナについて戦争のことしか知りません。ウクライナは美しい国なのに。
また、ウクライナの文化が間違ってロシアの文化として日本に伝わっていることがあります。ですから、日本語でウクライナの文化を正しく発信していこうと決めました。
Xではナスチャさんが日本を楽しまれている様子も投稿されています。
日本で一番楽しかったことを教えてください。
長崎大学の学祭です!
ウクライナには、日本でいう学祭に相当するものがありません。部活・サークルや学部の垣根を超えて、みんなで力を合わせてお祭りを作っているのがすごく新鮮で楽しかったです!
大学院ではどのような研究をされていますか。
日本の神話とウクライナの土着信仰の相違点と類似点について研究を行っています。
例えば、日本神話には狐が出てきますよね。ウクライナの土着信仰でも狐に相当するものが出てきます。
日本とウクライナは地理的にとても離れているのに似ている点があるなんて不思議ですね。
ちなみに、ウクライナでは日本のことは知られているのでしょうか。
ウクライナでは多くの人が日本を知っています。
日本のアニメや漫画は有名ですし、お寿司屋さんやラーメン屋さんなど日本食も大人気です。
日本独特の美意識や感覚である”わび・さび”もウクライナでは好きな人が多いです。
最近、オンラインショップUA.Designerを立ち上げられたということですが、どのようなものを販売しているのか教えてください。
例えば、ウクライナの伝統的な服である、ヴィシヴァンカを売っています。本物のヴィシヴァンカは、とても装飾が派手なのですが、日常的に使ってもらうために、シンプルなデザインにしたものを販売しています。ウクライナの文化を日本に伝えたいという気持ちが根幹にあるので、こだわりながら質の高いものを作成・販売しています。
最後にナスチャさんの将来の展望を教えてください。
ウクライナと日本の人たちの懸け橋になりたいと思っています。
現在は、日本の人たちにウクライナの文化について紹介していますが、ゆくゆくはウクライナの人たちに日本の文化を紹介していきたいと思っています。
おわりに
ナスチャさんがこのインタビューのために日本語で手帳いっぱいに下準備をしてきてくれたり、お話しするときも日本語で懸命に伝えようとしてくれたりしたので、ウクライナ文化について知ることができたのはもちろんのこと、日本文化について改めて気づくことがありました。
長崎大学ではEnglish Café(ネイティブ・スピーカーや大学の先生方と気軽に英語で話せる会)やJapanese Table(日本人学生と留学生が日本語で交流するイベント)など留学生と交流する機会がたくさんあります。是非参加して、お話してみてください!