テロップ研究記をはじめたい。
テロップが好き。
見出しのとおり、私はテロップが好きです。テレビのバラエティ番組を見るとき、テロップだけに注目することもしばしば。一時期、同じくテレビテロップが好きなどこかの誰かが何かのブログでテロップに焦点を当てた記事を書いていた気がするんですが、今そのタイトルで検索をかけても、なぜか引っかからなくなりました。消しちゃったんでしょうか。テロップについて語るブログって、ありそうで意外と少なくて、面白く拝見していただけに残念です。…「ありそうで意外と少ない」とか書いたけど、まず「ありそうで」の部分から賛同されないかも?
もしかしたら、同じことを思い、テロップ語りの記事を探し練り歩く同志もいるかもしれません。
そんなニッチすぎる層がいるかはともかく、とりあえず(主にバラエティの)テロップについてアレコレ語る記事を書いてみたいなぁと思い立った次第です。
私自身が「テロップ語りのブログを見たい」のがそもそもの始まりなので、気持ちとしては、ほぼ自分用です。
ここで書いていること、そしてこれから書くことは、個人の主観的な考えを含みます。
それと、記事内のテロップ画像は、雰囲気だけ伝わるように大体で再現したものです。
それと、実際のテレビテロップを発言内容ごとそのまま再現すると何かの権利にかかるかもしれないので、文面はテキトーです。
それと、テロップの話をする上でフォントの紹介みたいなこともしますが、決してフォント会社の回し者ではありません。ただの一般人なので一応、利害関係的には中立な人です。特に、今回は「マティス」(※後述)という特定のフォントにスポットを当てて書きますが、本当に利害関係なく勝手に紹介してるだけです。あしからず。
どうでもいいけど、「それと」が多すぎる…。「いってらっしゃーい」からの注意事項が多すぎて家を出られない学生みたい。
テレビテロップで見ない日はない「マティス」
フォントワークスという会社が出している、「マティス」。
その中でも、マティスEB は、エヴァンゲリオンの予告に使用されるフォントとしても有名です。
ちなみに「マティス」って、本来は芸術家の名前(アンリ・マティス)なんですが、私は芸術家の「マティス」より先にフォントの方の「マティス」を先に知ったので、「マティス」と言ったらフォントの「マティス」のイメージが強いです。マティスでゲシュタルト崩壊してきた…
とにかく、エヴァの予告で(知っている人には)お馴染みのマティスですが、その安定感や汎用性からか、バラエティー等のテレビ番組のテロップとしても見ない日はないくらい使われています。
例えばこんな使われ方。
白文字で黒シャドー。
「イッテQ」や「月曜から夜ふかし」ほか、日テレのバラエティでよく見ますね。Youtuberでも、同様の使い方をしている人をたまに見かけます。白文字黒シャドーでオチをつけるのは、マティスに限らず定番の手法な感じがします。
ちなみにこれ、文字色やシャドーの色を変えるだけで色んなバリエーションが作れます。
例えば、黒文字+白シャドー。
こちらも割とオチっぽい使われ方の印象がありますが、白文字のパターンと比べると、「スン…」としてるというか。
(・_・)← こんな顔で喋っている印象を受けます。
厳密な使い分けはありませんが、ちょっとだけ印象は違うような気もしますね。
赤文字+黒シャドーにすればこんな感じ。
テレビ番組だと「ドッキリGP」(フジテレビ)でよく見かけます。
観ている人は分かると思いますが、ドッキリをかけられた芸能人がリアクションする時の発言に出てくるやつです。
もしかすると私が知らないだけで他に使っている番組もあるかもしれません。
ちなみに、同様の使い方で黄色文字パターンもあります。
基本的には赤文字+黒シャドーと同様の印象をもつものとして使われているような感じがしますが、黄色文字の場合は、赤文字よりは用途が幅広いというのが個人的な実感です。
ここまで、「話のオチ」とか「怒りのコメント」とか、強めの印象をもつ使い方ばかり紹介してきましたが、装飾次第では柔らかい印象を持たせることも可能です。
白と薄めの黄色でグラデーションをかけ、明るめの色のシャドウをつけると、お世話になった人に感謝を伝えられそうなテロップになりますね。
ちなみに、上の画像のやつもそうですが、微妙に斜めにするとよりそれっぽくなります。Wordや、その他ソフトにおいて単純に斜体(俗にいうイタリック体)を適用すると、さすがに傾斜が強すぎるので手動でいい感じの微妙な傾きに調整してます。
マティスと源ノ明朝
テレビ番組でこの手の極太明朝が出てきたら、基本的にマティスか、そうでなくても何らかの有料フォントなんですが、youtubeなど個人の場合は「源ノ明朝」のような、無料で使えるフォントで代用されるパターンも見かけます。
どちらにも、それぞれの個性があって、見る人が見たら印象がだいぶ違う気もしますが、確かに太い明朝という意味では用途としては代替できそうです。今さらながら「源ノ明朝」、このクオリティで無料でライセンスゆるいのどういうこと?
ひとくちに「太い明朝」といっても何を使うかは、各自のお財布と好みの問題になりそうです。
最後に
テレビ番組に引っ張りだこなフォントの話をしていたはずが、結果的に文字色とかシャドウの色とか、装飾のほうがメインの話になっていました。同じフォントでも、装飾次第で全然別物みたいに化けるのもテロップの面白いところですね。
他にやることもあって、なかなか時間が取れない感じもしますが、暇になったら、そして語りたいことが出来たら、ゆるゆると書きたいと思います。ゆるゆるすぎて、もはやこれが最初で最後になるかも分かりませんが。