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かなフォント『ギシローレーカー』

新作かなフォント『ギシローレーカー』を制作しました。 『ギシローレーカー』のOpenType機能について このフォントは、文字の上部が繋がっていることが一番の特徴です。OpenType機能により、高さの違う文字同士も繋がるようにしてあります。 あらかじめ、高さが違う文字同士が繋がるような字形を用意した上で、前後の文字を判定して字形を切り替えることで文字同士を繋いでいます。 基本的には、デフォルト設定で打って頂ければこの機能が発動するはずですが、利用環境によっては、うまく

    • DaVinci Resolveのテロップ機能について

      以前、私はDaVinci Resolveと、Aviutlというフリーソフトを使っていました。カット編集や色の調整はDaVinch Resolveで、テロップや派手なエフェクトはAviutlで…という、随分と面倒な使い分けをしていました。 というのも、当時、私はDaVinci Resolveのテロップ機能を少しだけ触って「ナニコレ、ワカンネ」と、半分諦めたような形で終わっていたのです。そして、私の中でDaVinci resolveは「縁取りを1回かけるくらいしかできないソフト

      • 双子のフォント?「GSN行書B」と「TA風雅筆」

        「あれ? これ、〇〇と似てるな?」 音楽において、有名なアーティストならば「(歌手名) パクリ」というキーワード構造で検索をすると、ほぼ確実にパクリ疑惑なる記事の1つや2つはヒットします。もちろん、そこで槍玉に挙げられた曲の大概はパチモンといえるほどの類似度ではなく、「3分ある曲のうち5秒くらい、なんか似てるかな…?」という程度。コンテンツが溢れる現代、他の何にも、部分的にも100%似ないというのはさすがに難しいものです。ましてや、ネット上には初っ端から揚げ足を取ろうという

        • テロップ研究記2

          ↑これの第2弾的な記事です。 …といっても、第1回記事を見ていないと分からないような、続編ストーリー的な構造ではありません。単に、Part2というだけです。 ということで、テレビ番組のテロップについて再現&分析してみました。 【注】 ・バラエティ番組のコメントフォローテロップ(※演者が喋っている内容を表示するテロップ)を対象とし、同一番組内で最も基本的なスタイルと思われるものを取り上げます。番組の選定基準は特にありませんが、TVerでテロップを確認しているため、民放局を

          金属の質感テロップ with AI

          今、AIはめざましい進化を遂げています。 試しに。ChatGPT、フリーフォント「筆竹仮名B」(※私が別名義で自作・公開したフリーフォント)について教えて?…と聞くと、 ちょっと長めの回答が返ってきました。 ここでChatGPTは、「私の情報は2023年4月までのもの」と言っていますが、筆竹仮名のリリース日は2024年2月14日。つまり、ChatGPTはこのフォントの事自体は1ミリも知らない状態で回答をしていることになります。すごい。フォントの制作者からすればさすがに違和

          金属の質感テロップ with AI

          うるさいテロップは「不快」?

          インターネットでサーフィンの波に乗っていると、よく「バラエティ番組のテロップ」がうるさいという意見に遭遇するので、うるさいテロップ大好きな私の所感をここで述べたいと思います。 ただし、私はテレビの関係者ではなく、単純にテロップ好きな素人です。 知識の不足や拙い表現も多いと思いますが、あしからず…。 世論的には、うるさいテロップは「不快」まず世論としては、バラエティ番組によく使われるようなうるさいテロップは「不快」という流れが強いです。「世論」というと、皆そう思っているかの

          うるさいテロップは「不快」?

          プレミアプロ(Bata版)の新テロップ機能を使ってみた

          今日、何げなく見ていたGoogleのフィードに、おすすめとしてこんな動画が流れてきました。 テロップのスタイルで埋め尽くされたこのサムネを見て、反射で視聴しました。どうやら、プレミアプロの最新Bata版(※2024年1月17日現在)で、テロップ機能にアプデが入ったようです。 ようこそ、Beta版そして、動画を見終わって数分後、ふと気づくといつも使っているプレミアの横に、色違いのプレミアが追加されていました。 というわけで、さっそく噂の機能を試してみたいと思います! (こ

          プレミアプロ(Bata版)の新テロップ機能を使ってみた

          テロップ研究記

          テロップ模写と観察。それは楽しいです。 どことなく漂う海外製アプリの概要感を横目に、ひたすらテロップを模写し、分析していく記事を書いてみます。画像を拡大しながら観察すると、引きで見るのとはまた見え方が変わって面白いと思います。ここで「テロップ」というのは、バラエティ番組のテロップを想定しています。 普段何げなく見ていて、スルーされがちなテロップに注目していきましょう! 【注】 ・コメントフォロー(演者が喋っている内容を表示するテロップ)を対象とします。 ・ここで掲載する

          テロップ研究記

          珍しいフォントチョイスのテレビ番組3選

          人を選ぶことは「人選」といいます。 一方、フォントを選ぶことは、フォ…書…フォ、「フォント選」といいます。そう呼ぶことにします。 テレビ業界については素人ながら、いち視聴者として番組(と、そのテロップ)を観る中で、「珍しいフォントを使ってる」もしくは「珍しい使い方をしている」と思うことがたまにあります。 この記事は、そんな番組のテロップ(フォント)たちを、再現画像と共に紹介するものです。記事内の画像は、大体の感覚で再現したものになるので、実際のものとは厳密には少し異なる

          珍しいフォントチョイスのテレビ番組3選

          縁取り次第で、印象が変わる話

          「マイター結合」「ラウンド結合」「ベベル結合」という言葉に、聞き覚えはあるでしょうか。 これらは、Adobe系のソフトウェアで用いられている文字の縁取りの方式です。僕自身がAdobe系しか使ったことがないので、他のソフトだとどうなのか分かりませんが、とりあえずAdobe系ではそう呼ばれています。 以下にこれらをそれぞれ適用して、並べてみました。 内部処理的にどうなっているのかなど、細かいことは割愛するとして、とりあえず、ざっくり言うと ・マイター結合 → 角がとがってる

          縁取り次第で、印象が変わる話

          テロップ研究記をはじめたい。

          テロップが好き。見出しのとおり、私はテロップが好きです。テレビのバラエティ番組を見るとき、テロップだけに注目することもしばしば。一時期、同じくテレビテロップが好きなどこかの誰かが何かのブログでテロップに焦点を当てた記事を書いていた気がするんですが、今そのタイトルで検索をかけても、なぜか引っかからなくなりました。消しちゃったんでしょうか。テロップについて語るブログって、ありそうで意外と少なくて、面白く拝見していただけに残念です。…「ありそうで意外と少ない」とか書いたけど、まず「

          テロップ研究記をはじめたい。