閉鎖病棟で出会った人のお話。
閉鎖病棟で知り合った女性の方と仲良くさせてもらいました。人生や色々お話しさせてもらって、嬉しかったので記事にしました。
Eさん 20代後半 女性患者
小柄で可愛いらしく、茶色のメッシュがとても綺麗である。マスクから覗く優しい目元が、印象的な彼女。話してみると、イメージ通りの優しい声で、癒される。そんな彼女は、鬱病が原因で入院したらしい。少しプライベートの話をしたのだが、どうやらシングルマザーの様だ。子供は2人、長女6歳と長男4歳、らしい。1人で育てるのは、やっぱり大変。そう彼女は語ってくれた。病気もある中で、子育てをするのは、本当に立派だなと、私は素直に思った。実は、下の子が切迫早産で産まれたらしい。そのことについて、詳しく聞いてみた。600グラムという大きさだった様で、彼女は最初、自分の子と受け入れることが出来なかった様だ。死んじゃうんじゃないか、そう彼女は予感していた。だがしかし、子供が人工呼吸器で息をしている姿を見た時に、生きている、そう確信し、自分の子だと、受け入れることができた様だった。生命力って凄い、本当にそう思わされた。と力強く語ってくれた。そのことについて、今の医療に感謝している。そう素直に彼女は述べた。そんな彼女が、今、4歳になった息子の動画を見せてくれた。エピソードを聞いていたので、元気に動き、はしゃぐその姿に、私も自分の子どもの様に嬉しくなってしまった。彼女は笑顔で、あの時が嘘みたいで嬉しい、と。その微笑みに、生きることの素晴らしさを、改めて教えてくれたのだった。
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