精神科訪問看護〜利用者と看護師〜プロファイリングNo.4
プロファイリングNo.4
Mさん 40代前半 男性看護師
前髪が長く、少し焼けた肌が特徴的な彼。小柄な体格からは想像が付かないくらい、彼から発せられる言葉には、不思議とパワーを感じられた。初めて話した印象として、言葉の使い方が巧みで、どこか一人で言葉遊びをしている様にも受け取れた。それは彼自身とても頭の回転が早く、受け取る側にも、その“選ばれたワード“は自然と脳内に入って来る。そして自然と笑顔になれる。そんな彼に、なぜ看護師になったかと訊いてみた。すると、資格が取れる高校に入ったからだよ、と言っていた。おそらく夢ではなかったのであろう。15、16歳で夢を持てる方が少ないのだと思った。それでも彼は看護師のキャリアが長く、聞いてはいないが、何かやりがいをこの仕事に見つけているのかなと思った。そんな彼に逆に、あなたにとって訪問看護とは何かと質問をされた。その質問の真意に、真摯に仕事に向き合おうとしている姿勢が伺えた。「彼なりの訪問看護があるからね」と、横で聞いていた社長が言った。まさに、彼独自の訪問看護にはどこか期待してしまう。これから彼の訪問看護を受けるのが、私は楽しみになるのであった。
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