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脳腫瘍の愛猫との1年間のお話 【四十九日を終えて】

べべの四十九日の法要を簡単ではあるが行った。葬儀も暑い日だったが、今日も暑い日であった。初めてのことで手順も分からないが、とりあえずお気に入りのべべの写真は持参して行った。

合同法要であったので3組の飼い主が集まっており、それぞれ6周忌、1周忌とみな状況は違っていた。ただ、猫の死を供養する人達という共通点があり、そんな状況に置かれたことがなかった私は連帯感というか仲間感というか妙な気持ちを抱いた。正直なところ、合同法要ってどうなんだろうと思っていたが、孤立感を感じがちな飼い主にとって意味のあるものだと感じた。

猫は散歩をしないので、犬みたいに散歩仲間もいないし、ドックランも無いので仲間みたいな人たちが少ない。そのため、死の共有が難しい側面もあるのかなとぼんやりと思った。

べべが永眠した後、寝る前には必ずべべの闘病の末期を思い出していた私だが、最近になりべべが天国で楽しく駆け回っているという姿を思い浮かべるようになった。美味しいおやつ、お水、綺麗なお花がある天国でジャンプしたり、走り回ったり、気ままに昼寝しているべべの姿が思い浮かぶ。今、べべは幸せなのだなと確信している。

脳腫瘍という病から解放され、身軽になった身体で天国で生き生きとしているべべを感じると心がおだやかになる。べべにはこちらのことは心配しないで、私達のことを忘れるくらい天国で元気に遊んでほしいし、たくさんご飯を食べてあの満足気な顔でお昼寝をして欲しい。


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