あなたは人の名前を覚えられますか?
私は失礼ながら、人の名前を覚えることが苦手なのです。
会社でも、毎日顔を会わせていても、特に親しくしていない限り覚えていません。
ある人物に対して、第3者が『○○さん、おはよう』と挨拶したのを聞いても、名前の漢字を見ないと記憶に残らないのです。
この理由を考えてみると、学生時代に原因がありそうな気がします。
高校受験や大学受験で英単語や英熟語、歴史の人物名など、ひたすらノートに書いて覚えていました。1つの語句を最低30回ほど書いて覚えていました。
高校の時の担任に、
『おまえたちは頭が悪いんだから、書いて覚えるしかないやろうが。ボールペン1本を1日で使いきってみろ』
と言われて、その通りにしました。クラスメイトにカラになったボールペンを数本見せあうのも、当時のトレンドになっていました。
しかし、一流の高校に行かれた方は、おそらく何度か同じ語句を見つめただけで記憶していたのではないでしょうか。
おかげさまで、『大学入試でよく出る英単語2500』をスペルと意味まで全て暗記しました。
歴史の人物名や年号なども同じです。書きまくって覚えました。
特に、日本史は1番好きな教科だったので、全国模試では全国数万人で100位以内に毎度入っていました。歴史小説も高校時には、かなり読んでいたので、テストには役に立ちました。
しかし、他の教科はさんざんで、標準以下の成績でした。
今回のテーマでの私が考察したいのは、
『記憶力について』です。
私が人の名前を覚えられないのは、受験時に歴史上の人物を覚えすぎた結果、脳のメモリーがキャパオーバーになっているのではないだろうか、と考えたのです。
人それぞれ、趣向が違いますから覚えやすいジャンルも異なります。
私の妻は数字を暗記するプロです。車のナンバープレートを1度見たら、あらかた覚えています。
私の会社の社員駐車場に50台ほどが並んでいますが、誰が何番かなど、どうでもいいことを、よく覚えています。
言い忘れましたが、妻も私の会社のターミナルで仕分け作業のアルバイトをしているから、週5日の勤務をしています。
記憶力も、筋肉同様に鍛えればよくなるのでしょうけど、脳の中に知識が多く入っていればいるほど、関連づけで覚えることができますね。
だから、学生時代に成績が優秀だった方々は、幼少時から日常的に読書をしていたので、学校の授業で似たような語句や意味、内容が出てくると、もともと脳に保存してあるデータと同じ引き出しにしまいながら、暗記していたのではないでしょうか。
しかし、その論理でいくと、『人の名前くらい簡単に覚えられるでしょ』とご指摘されそうです。
しかし、日本人の名字の数は世界的に見ても、かなり多いそうです。
韓国は、250種類
中国は、4100種類
日本は30万種類もあるのだそうです。
韓国が少ないのはよくわかりますね。キムさんかパクさんばっかりです。
日本人の名字の組み合わせは、漢字の数も制限はありませんし、田中を反対にして、中田さんなど、バリエーション豊かです。
要するに、名前を覚えられないのは、よく聞く名字や聞いたことのない名字が混在しているから覚えられないのでは、と考えてみました。
私の会社は所在地が、サガン鳥栖のホームスタジアムと目と鼻の先です。佐賀県鳥栖市は福岡県久留米市の隣町です。
久留米市には酒蔵が多かったせいなのか、『倉』がつく名字がやたらと多いのです。
倉富、倉和、倉重などです。
地域によって、ある特定の名字が多いのも、その土地ならでわの文化や民族性が現れているのかもしれませんね。
大学で、言語学や文化人類学などを専門に勉強された方なら詳しいお話が聞けるかもしれませんね。