アナトール.フランスの名言にスキ❤️
『悪は必要である。もし悪が存在しなければ、善もまた存在しないことになる。悪こそは善の唯一の存在理由なのだ』
これはなかなか面白い名言だと、私自信感心しているし、考えさせられました。
仮に、人間全員が悪行しかしないとしたら、人間は知的生命体ではなく、殺りくだけを楽しむただの動物です。
逆に全ての人間が善行しかしない世界だとしたら、善という概念すらなくなって、英雄という言葉すらないし、小説もない世の中でしょう。虚栄心はみたされず、国家すらも存在無用になります。
人間は1つの対象をはかる時に相対的に考えます。
よくわからない事物には、既存の似た事物と比較対照しながら把握しようとしますね。
だから、私たちは刑事事件を起こす犯人に嫌悪感を抱くし、社会の秩序を乱すとして、敬遠します。
しかし、その悪がなかったら、悪との比較をしてもらえず、良い行いが褒められるということがありません。
私たちが社会の人達とつながる時は、相手が常識的かつ安全な存在かが、大前提になっています。
そのため、しかるべき場所へ赴く時は正装します。
結婚式や葬式にヨレヨレのジーンズにTシャツでは行きませんね。、
悪者がいないということは、当然正義の味方もいないことになります。
アンパンマンやドラゴンボールなどの人気アニメも当然ありません。
やはり、悪がいるからこそ、それを打倒するために考えるし、努力してより良い社会を目指すからですね。
それが1番の希望になっているのでしょう。
ただし、悪は人間の存在理由として必要かもしれないけど、決して肯定することはできませんね。
自分の家族や友人を殺された時、私たちは燃え盛る火のような怒りと憎しみを覚えるはずです。
大昔から、人間は、悪とは、善とはということを、みんなで考えながら度重なる戦争をえて、ようやく一時の平和を保っているのでしょう。