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ロマン.ロランの名言にスキ♥️

ロマン.ロランはフランスの小説家で、大長編『ジャン.クリストフ』でノーベル文学賞を受賞しています。伝記作家としても知られ、『トルストイの生涯』『ミケランジェロの生涯』『ベートーベンの生涯』などを世に出しました。

『ジャン.クリストフ』のモデルはベートーベンだと言われています。

そのロマン.ロランの名言に次のような言葉があって、私はその言葉の内容に苦しめられた1人です。おそらく、同じ経験をされた方もいると思います。ストーカー経験者、ストーカーをしそうになった方は特に読んでいただきたいと思います。

『恋愛的な友情は恋愛より美しい。だが、いっそう有毒だ。なぜなら、それは傷をつくり、しかも傷の手当てをしないからだ』

私がこの名言に出会って納得したのは、30歳の時だったと記憶しています。

私が大学2回生の時にある女性に出会い、電流が走るほど目が覚める感覚を味わったのです。
その女性の名前は聖子と言いました。年は私と同じ20歳でした。小倉でクリスマスのダンスパーティーがあって、そこで知り合いました。目が覚めるような美人で、身長も169cmの高身長だったのでモデルのようでした。
芸能人で言えば当時の森高千里のような感じでした。
出会って二度目のデートで、告白して交際がスタートしました。
そして、3回生時に同棲生活を始めました。
もともと短大生だった彼女は私と同じ年だったので、通常卒業して、実家の広島県福山市に帰る予定だったのですが、専門学校に進学したので、実家に帰ることはありませんでした。
このポイントが運命の分かれ道だったと後に気づくことになります。

同棲生活は、それは楽しい毎日でした。私は大学の講義は午前中に集中させていて、午後3時から夜の10時まで毎日ボーリング場でアルバイトをしていました。

アルバイトからマンションに帰ると、毎晩手料理が待っているのです。しかも、栄養士の資格も持っているので、バリエーションも豊富で、ヘルシーでした。

新婚生活のような毎日に夢の中にいるような現実でした。

しかし、彼女が実家に帰って遠距離恋愛を半年くらいしていたある日、『好きな人ができたから別れて欲しい。そのかわり、嫌いになって別れるわけじゃないから友達の関係を続けたい』と言われました。

普通に考えたら虫のいい話ですね。しかし、その時の私はそれにすがりついてでも、彼女を失いたくなかったのです。

いつの日か自分の元にもどってくる、というわずかな期待がありました。

それから、これから話すことが、ロマン.ロランの言う、傷の手当てをしない出来事です。

友達関係となってからも、普通に肉体関係はあったのです。
しかし、実際に他の男に抱かれている女を抱くことは、その行為の瞬間だけは快楽のために体が求めているから、自分で自分の行為を正当化しています。

しかし、行為が終わった途端に恐ろしいまでの虚無感がわきあがってくるのです。それと心臓をかきむしられたようなモヤモヤが襲ってくるのです。

『友達としていよう』という言葉の純潔さとは裏腹に、その言葉の本質には残酷な現実しかなかったのです。

その時の心情は、彼女を殺して自分も死のうと瞬間的に思いましたが、なんとか自制心が働きました。

1年ほど友達関係は続けましたが、それ以上続けると、自分が壊れてしまうと思い、会うのはやめました。

だから、ストーカーになる人の気持ちは痛いほどに分かるのです。
ただ、私がストーカーにならなかったのは、まだ自制心が働くほどの愛情しかなかったのかもしれません。

そして、この恋愛で学んだのは、男と女の間には友情はあり得ないと思ったのでした。



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