私の妊娠記録
うちには娘が1人います。
結婚してすぐにでも子供が欲しかった。
それでもなかなか妊娠せず一年が経過。
良いクリニックがあると聞いて家から2時間かかる婦人科クリニックを受診。
特に問題は無いと言われ、後日主人も同行。
そこでまさかの無精子症と判明。
この時のショックは今思い出しても胸がキュッとなる。毎日お風呂で泣いてたなぁ。
「子供が欲しくて結婚したんじゃない。授かり物だから天に任せて過ごそうよ」みたいに言える人って、凄いなぁって思う。
私は何度、何日、考えてもそうはなれなかった。
私よりもショックだったのは主人だろうけれど、優しい言葉をかけることもできなかった。
最低な奥さんだ。
子供がいて、家族で仲良く暮らして行くことって当たり前なことじゃないんだなー。私がこうして生まれてきたことも当たり前じゃない。
でも私達には子供が生まれて来ないのか。
嫌だ嫌だ。そんなの絶対に受け入れられない。
そんな日々を一年過ごし、主人に睾丸から精子を取り出してもらう手術を受けてもらった。
その手術をしても精子が見つかる確率は半分と言われていた。
普段痛みに強い方だと思う主人が術後はとても辛そうだった。
申し訳ないことしたなぁ。でも私は、精子が見つかったと連絡があり、天まで飛んで行きそうなくらい嬉しかった。
この後は私が採卵して顕微授精したらいいだけ!何があっても頑張る!
怖いとか痛いとかそんな不安はほぼ無かった。
卵子を増やすお尻に打つ注射も飲み薬も貼り薬も、2時間かけて通う日々も全く苦痛じゃなかった。
採卵の日はウキウキしていた。
看護師さんに「怖く無い?不安は無い?」って聞かれたけど、笑顔で「楽しみです!」と答えた事を今でも覚えている。
妊活という言葉が出てきたのは私が妊娠するかしないかぐらいの時期だった気がする。
周りに妊活の為に病院に通ってる友達は少なく(ナイーブなことだからみんな話さなかっただけかな)。
妊婦さんや赤ちゃんを見たり、友達の妊娠報告に気持ちが落ち込むこともあった。
でも私はある時思った。
「私が妊娠してもしなくても、友達や他人には関係無いことやん!ってことは、私が友達や他人の妊娠に一喜一憂するのって、おかしくない?私は私!」って。
そしたらこの数年の黒〜い気持ちが軽くなって笑顔で過ごせる日が増えた。
顕微授精2回目で無事妊娠。経過も良好で、結婚から5年経った頃に無事に出産。
不妊治療した人は、ほとんどが大きな病院で産むらしい。やっと授かった子に何かあったらすぐ対応できる大きな病院か、そこと連携してくれてるクリニック。
私が婦人科クリニックを卒業する時、次回からの健診先に紹介状を書くからと言われ、助産院で産みたいと伝えたら断られた。やっぱりそうなんだーと思いながらも、私は頑固だから助産院で娘を出産した。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?