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【火山噴火】富士山噴火③火山灰の被害

今回の記事は、火山灰についてです。
富士山噴火の際、火山灰が広範囲で影響を及ぼす可能性があります。
火山灰が降ることで、どのような被害が想定されるでしょうか。

火山灰とは?

火山灰というと、その漢字からふわふわした灰のイメージがあります。
ところが、実際の火山灰は粒子が固く尖っています。
噴火により噴出する2mm以下の固形物のことを火山灰といいます。
火山灰は小さな粒子であるため風にのって広範囲に降り注ぎます。
火口から数十キロ・数百キロ離れた場所にも飛んでいく可能性もあります。
火山灰のやっかいな特徴として
 ①粒子が固く尖っている ②水を含むと電気を通す ③水を含むと固まる
というものがあります。この特徴のため様々な影響がでてくるのです。

火山灰による被害

<社会生活への影響>
・火山灰が入り込み機械類の故障の原因に
・交通機関の麻痺
・日照時間の減少による農作物への被害
・側溝や下水管の目詰まり
・火山灰が雨などで水を含むと重くなり雨樋など破損の可能性
・送電設備がショートして停電の可能性

<人体への影響>
・目や鼻・肺などが傷つく可能性
・ぜんそくなど肺疾患のある方は症状が悪化する可能性

どのように備えたらいいのか?

過去の富士山の噴火では、関東全体にも火山灰が降り注いでいます。
そして、火山灰の量により都市機能が停止してしまう可能性があります。

富士山噴火時、関東に火山灰が降るのは約2時間後と言われています。
首都圏にお住まいの方は2時間以内に火山灰の影響がない地域に脱出避難することも、一つの方法です。

脱出避難しない場合は、自宅避難となります。

大量の火山灰が降った場合、雨などを含んで火山灰が重くなることを想定して、コンクリートの建物に避難したほうが安心です。
過去の富士山噴火において、火山灰の重みで家が倒壊した記述が残されています。

火山灰が降り続く中での自宅避難とは?
どのように備えたらよいか、別記事にて考えていきます。

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