キュレーター
アートに触れていないと知らない言葉かもしれません。実際私は知らなかった気がします。
キュレートする人だからキュレーター、ということで、職業/役職名です。美術館や博物館などで作品の鑑定・研究・収集・管理をしたり、展示の企画管理をします。日本でいう学芸員とほとんど同じ?ようですが、海外のcuretorとは意味合いが異なります。海外では展示の企画管理を統括する人のみをキュレーターと呼び、日本よりも狭い門だそう。そしてフリーの人が多いとも。日本は日本で求人が少なかったり、給与面の問題があったりしますが…
上記施設に不可欠な存在であることは言を待ちませんが、私たちが一般的に彼らの仕事に触れることになるのが展覧会の時でしょう。ここでは全体の構成にキャプションや作品の展示方法など、鑑賞体験全体を作り上げることになります。言わば展覧会は展示されるもの《作者》と展示するもの《キュレーターなど構成を考える人》の二者で作り上げられていると言っていいでしょう。単体ではピンと来なかった作品がキュレーションされた展示を経て惹かれるようになるように、影響を持つ大切な職業で、その結果を私たちは受け取っているということです。
日本では学芸員資格を取ることで(美術館の)キュレーターになることが出来ますが、昨今ではネットの情報をまとめて意見を添えて披露している人もキュレーターと呼ぶそう。言葉から受けるイメージだと違和感がありますが、いずれにせよ誰もが物事を客観的に見て自分の感想を持つキュレーター的視点を持つのは良いことだと思います。きっとほとんどの職業に、人生に活かせる視点というのがあるのでしょうね。