少しやさしく
週末は実家の母の様子を見に行くようにしている
一人暮らしの母は80を過ぎるまで働いていたので
仕事を辞めてから、ずいぶん悲観的になっている
「こんなんやなかったのに、ほんまにあかんなあ」
人一倍、元気だったので
今の自分を受け入れることができない
毎回、励ましたり慰めたりするのもネタがつき
最近では、慰めるのを諦めた
「それが普通やからね」と突き放し
「お母さん、あなた幾つですか?」
「娘の私よりも若いと思てない?」というと
ゲラゲラと笑い出した
そう
笑う門には福来たる
無くしたものばかり嘆いていても幸せにはなれないから
今あることを喜ぼう
本当はもう少し優しく行ってあげるのが良いのだけど
落ち込んで、ダメが口癖になっているような状態なので
遠慮せずにいう方がいいと判断して
甘やかしたら、すぐダメになるし
楽させたら、もっと老いる
鬼嫁がいる姑の方が長生きできる原理と同じ
刺激もハッパもどんどん与えて
生きる力を引き出していこう
本当は、もう少し
やさしくしたいのだけれどね