好きと嫌い
いつも気ままに生きているように見える男性利用者さん
自分自身の認知症が進んできていることを心配しつつも
まだまだしっかりされている
用事でお部屋に伺った時は、薬剤師さんが服薬表をセットしに来ていて
楽しそうにお話されていたが
顔を見るなり、
「おー、ケアマネさんか」と笑顔で呼び
「これが、わしの好きな人やー」と薬剤師さんに紹介してくれた
「なんでなん、私、いっつも嫌ごというてるやん?」と聞くと
笑いながら本人は
「わしはわかるんや、第一印象からな、この人はええわ、てな」と言ってくださった
普段から食生活に気をつけろだの、ワガママは許しませんだの
お部屋が汚いから、ちょっと片付けろ、などかなり厳しく言っているにも関わらず
こんなふうに言ってもらえるありがたさ
こちらも「素」の状態で、お付き合いしているので
良い時も悪い時もあると思うけれど
嫌なことを言われても、自分のことを思ってくれていると
考えてもらえる人としての厚みに
私自身、支えられている
口うるさいし、優しくないし、嫌いと言われてもおかしくないのに
心から感謝です