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困難ケース?



包括から依頼された女性のケース
お金の管理が出来ないために、近隣からの苦情で介入した

年金が出れば、人に貸してしまう
正確に言うと、あげてしまうのでカモにされている

お金に困ると、近所をはじめ、誰彼構わずお金を借りる

そんな生活がもう何年も続いているらしい

社協の権利擁護に繋ぐも、通帳を預けたがらないため
悪循環は続いている
挙げ句の果てには、ヘルパーにお金を借りようとした

大きな家に住み、亡夫の遺族年金もあるため
普通に暮らしていれば、充分生活できる

持病もなく、年なりの身体状況だが
判断力の低下が評価されて、介護保険利用となった

これまた本当に
難しいのである


身体や精神に障害や支障があれば、
それをサポートすればよいが
精神の障害も軽度で、身体は健康となると
本人の拒否があれば、何も支援できない

前任もそんな状況に困り果てて
こちらに依頼してきたようだった

カモにされていることも妄想だと言う説もあり
実際に警察にも動いてもらっても、何も出なかった

妄想であれば、その方がいい
変な詐欺や搾取に引っかかっていなければ

真実は見えないけれど
本人はそう信じているし、そのことを訴える

一人の生活が心細く
訪問を嫌がらないこと

不安を訴えてくることが、今、目の前にある真実である

お金があって
一人自由で
けれど寂しくて
心細い毎日の生活の中で

何を支えに生きているのか
何を恐れて生きているのか

彼女の暮らしの真実は
まだ見えない

粘り強く付き合って話を聞き
周囲からの情報や客観的事実を確認して
本人自身を確かめていくしかない

何を求めて生きているのか
何をしたいと思っているのか

また、ゆっくりと話を聴いていこう




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