旅の仲間

大きな旅行はできないけれど
旅することは大好きである

知らない場所へ行って、そこでの暮らしや空気を感じ
人の営みや文化に触れる

知らないことを知る喜びをたっぷり吸収して
最後はまた、落ち着ける自分の家に帰る

旅の喜びは、最後は自分の居場所に戻れることだとも思う

刺激も喜びも、自分が安心して戻れる場所がなければ
楽しさは半減してしまう

少なくとも、私はそう

旅の目的は、時に変わるし
行き先も変わることもある

得られるものも、失うものもあるし
時に災難にぶつかることもある

それでも

いつか、元の場所に戻れるという安心があるからこそ
思い切って遠回りしたり、あえて時間を費やすような
一見、無駄に見える行動もできる

遠回りも、回り道にも
意味があるのだと信じて向かう

非日常は、穏やかな毎日が最後に待っているから
刺激的だし、おもしろい

いつ落ち着くのか、どこへ向かうのか定まらないなら
それは旅ではなく、迷子でしかない

一人旅もあれば、仲間と一緒の旅もある

出来ることなら、いつも楽しく
時には旅の仲間と一緒に、語らいながら旅したい

今は、人生という旅の途中で
いろいろな人と出会い、時に並んで同じ道を行く

途中で、違う道を行く人もいれば
私自身が、大勢から離れて、横道に入る時もある

一人の旅は、心細いけれど
最後には、自分の居場所に、必ず戻る

だから今は、またねと手を振りたい

さようなら、今まで一緒に歩けて良かった
たくさん話せて、楽しかった

一番最後にたどり着くところで
あなたにもう一度、会えたら良いな

また、いつか

会いたいな