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ケアマネ不適格者



やってしまいました

とうとう、化けの皮が外れ、いや
暑さゆえの油断と言い訳させていただきたい

さらに言い訳を重ねるなら、休みのない疲労の蓄積
重なるストレスの末路
本性を出してしまったと言うべきか

実は、恥ずかしいのです

いろいろあって別の施設を強制退去となった利用者さん
ケアマネからの急な依頼で、ショート扱いで利用中

昨日は、食事を見て
「刺身、買うてこい」
「海苔、ないんか」

「海苔は、ヘルパーさんに頼みましょうか。刺身は腐るから
 今日は無理ですね」
「なんでや!」
こんなやりとりを重ね、夜中は呼び出しベルを何度も押す

いやいや、認知症のある利用者さんだからと思い直すも
今朝は現場からのSOSコールで訪室する


既に、ヘルパー2人が、ベッドサイドに座って本人を宥めている
薬が違う、わしの言うこときかんのか!と怒り爆発モードである


部屋の中は30度の暖房をかけ、塗りたくった排泄物に

我慢できない悪臭


名前を呼んで、声をかけると、

「ねこ撫で声出しても、あかんぞ!」

怒鳴られた



次の瞬間、思うより先に言葉が出てしまった

「だれが猫撫で声やねん、そんなもん出してへんわ」

「なんやと!」

怒り出した利用者さんは、睨みつけてきて
薬が気に入らない、と延々と同じ話を繰り返す



「いいえ、これでいいってご自分で言いましたよ」
「そんなもん、いうてへんわ」
「忘れたんです」

一番あかんパターンのループにみすみすハマっている

先日、診察室で、先生が利用者さんに
「あなたは、ニンチショウ!」と言い聞かせた話を聞いて
ひどい荒療治だね〜と話していたが、もっとひどい

「言ったこと、忘れてるんです」
「そんなん、知らんわ、言うてへん」
「紙に書いて、貼りましょうか」
「なんでもせんかい、録音でもしたらええ」
「そうさせてもらいます!」

ただの、認知症の方への間違い対応の見本になってしまった

それから同じ話を延々と怒鳴り出したので
「もうやってられへん、いくよ」
と皆を部屋から出した

暑さと悪臭にも耐えられなかった不甲斐なさ

普段、地域で認知症への理解や対応を説いている者とは思えない
悪いパターン対応の実演みたいになってしまった


しばらく離れて待機してから

再び、訪室すると、機嫌は戻り、普通の表情で歩いている



一安心したが、離れて見ていた代表の困惑顔が目に入る

ごめんなさい
あなたがヘッドハントした奴=私は
言行不一致の未熟者でケアマネの風上にも置けません


そして

ブラボー、認知症





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