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わたしとしごと
POPUPを通じて、他のクリエイターと話す機会が何度かあった。
どういう経緯でこの仕事を始めたのかを人に話しつつ自分自身も思い出したりして。
病気は確かに最後の一押しではあった。でもそもそも大学を辞めた時点で、もう自分が子供の頃から描いていた王道のルートからは外れたんだなと思った。
となると、どう生きたら納得できるんだろうと考えた。それが二十歳の時。
当時はブラック企業が多くて、なんでみんな嫌な思いしながら働いてるんだろうと思っていた。60歳まで続くとか無理、かといって専業主婦はもっとしたくない。自分で稼げるようになりたい。
子供の頃から家庭科の授業がひどく苦手な女子だった。お裁縫も料理も本当にダメ。先生からも「あなたは将来家事のできる男性を捕まえて、外でバリバリ働くしかないわよ」と言われていたほど。ちょっと時代を感じる。
そんなわたしが今やその手芸を生業にしているだなんて、当時のわたしや先生が聞いたらびっくりすると思う。料理も一応人並みにはしている。
わたしは多分、一般的なハンドメイド作家と入り口が違う。
つくるのが好きがスタートではなくて、店を経営していく中で利益率を上げるためには極力外注コストを減らしたい。
ということは制作から自分でやれば、経費を大幅に削減できる。売上が多くなくても経費が下がればひとり経営として小回りもきくしうまくやれるんじゃないか、という考え。
もちろん全て一人でやってしまうと自分が動けなくなった時(体調不良だけじゃなく、わたしのライフステージの変化があった場合)回らなくなるので
削れるコスト、削っちゃいけないコストの判別を正確にするためにも一度0から10まで自分でやってみるのが必要かなと。
恩師にも「あなたは最後までクリエイターでいるというより、どこかで運営側に回る気がするね」と言われていた。喋りの方で何かやりそう、とも。
そこはまだ全然ピンと来ないけど。そしてそのためにはまず実績が必要なわけだけど。
正直な話、本当はわたしは自分が動くよりも人に指示を出して動いてもらう方が得意なタイプなんだよな〜と思ってたりする。
子どもの頃からリーダー的な役割が多かったし、嫌われ役もちょっと慣れてる節があるというか。社会人になってからも後輩指導とか育成とかそっちが多かったな〜…といま書きながら思い出し中。
セール期のアパレルはポジションで動くのだけど、大体いつもわたしはレジ担当。数百万円単位のレジ打ちで1円もミスを出さなかったのは唯一の自慢だよ〜笑
大半のスタッフは店頭接客につくのだけど、レジは店の全体を見渡せるのでインカムで各スタッフに指示を出したり状況判断をする司令塔のような場所。
わたしはそのポジションがすごく好きで楽しかった。あとはここだけの話混んでる場所が嫌いだから自分のスペースが守られている、という点でも好きだった。(お客さんはレジの中に入ってこないからね)ガヤガヤした音と、人間の匂いが苦手なHSP。
話を戻しまして。
とはいえ数年やってみていま思うのは、制作はわたしがやった方がいい。わたしのブランドだから。
あとはイベント販売の時もわたしが顔を出した方がいいとも思う。
それなりにECが稼働していればわたしが別のことをしていても24時間注文は入るわけなので、そこがあとはうまくいけばな〜というところ。
だから初年度からずっとECを回すと口酸っぱく言っているのはそういうこと。
わたしは別に大きな会社を経営したいとか大金持ちになりたいとか、そういう気持ちはないので
自分がわたしらしく働ける環境を整えて、それなりに我慢せず食べたいものを食べたり服を買ったりできたらいいな〜と思う。2〜3人くらいは雇える度量も欲しい。
はい。書いて脳みそ整理のお時間でした。
ここまで読む人はいるか、いないかレベルだと思うので書いちゃうと
本当はHSP関連記事の方が絶対読んでいただきやすくて、こういう系の記事はフォロワーさん減っちゃうんだよね。笑(閲覧数桁いっこ違うもんね)
わたしの場合ここは商業化しないスペースだからそれでいいんだ〜。大事だもん、そういう場所も。
ではでは〜